「言いたい放談」<13>(2007年10月26日)
郵便局が民営化されて1ヵ月。日本郵政グループのもとで4つに分社化され、職員の方々は息つく暇もないほど忙しい毎日を送って来られたことでしょう。民営化に反対していた私も、今は新しい郵便局に心からエールを送っています。350兆円の資産が外国に流れないことを祈りつつ・・・。
でも、一つだけ言いたいことがあります。それは振り込みの件。今年の1月から、マネーロンダリングやテロ資金供与の防止のためという名目で、10万円以上の送金には本人確認の書類の提示が義務づけられました。これがまことに厄介。私は仕事柄、お中元・お歳暮の代金や、お配り用の手ぬぐいの制作費など、たいてい10万円をちょっと超えた金額になるのです。しかも、請求元は郵便振替を指定する所がほとんど。手数料の安さが魅力ですからね。
で、その振込用紙の依頼人名義は桂小米朝――、この本人確認が難しい。運転免許証は本名ですしね。たまに私のことを知っている人でも、「証明書はお持ちですか」と訊いてくる。私の場合、芸能国民健康保険に加入しているので、そこに本名と芸名が併記してあり、何とか認めてもらえるという状況です。〝芸国〟に入っていない噺家は、窓口で落語をしなければなりません。ウケなかったら、口座(高座)を持つ資格なし!
ちなみに、銀行ではATMなら証明書など要りません。カードですぐに振り込めます。でも、郵便局はATMでもダメ。なんで!?もうあなたは「株式会社ゆうちょ銀行」ですよ。銀行と同じようにできないなんて・・・、悠長すぎるんじゃないかな。
※一言加筆…案外、コンビニでの送金が便利なんですよね。20万円未満には身分証明書が要らないし。ホンマに便利。