「言いたい放談」<34>(2009年2月27日)
「かんぽの宿」の一括売却問題が露呈しました。79施設の固定資産評価額は856億円であったのに、日本郵政の簿価が123億円とされ、オリックス不動産に109億円で売却されかけたのです。一旦は白紙撤回されましたが、すでに仲介手数料はメリルリンチに支払われたのではないかしらん。
この件は氷山の一角。日本郵政の株売却や、郵貯・簡保に預けられている約350兆円の国民資産の先行きは依然不透明。そこで、麻生総理が郵政民営化の見直しについて発言したところ、お定まりの人たちがテレビで一斉に麻生批判を始めました。
批判されるべきは、どっちやねん!民間に移されるまでは国の財産やし、「三年毎の見直し」は法律で義務づけられてるんでっせ。密約や疑義を糺すことが先決とちゃうのん?
ちなみに、私は民営化自体には賛成です。官僚主義を断ち切る方向に動き出しますからね。でも〝推進派〟の誘導でカネが外資に流れたら、もう取り戻せません。「まずは国の利益を損なわぬ形の民営に。それと並行して、天下りを撤廃する」と言う人を応援したいなぁ。
竹やぶで密かに進められた話の中身は門外不出。ニコニコ顔で平然と、国民が汗かき貯めた大蔵を外国へ売り飛ばす連中が私は嫌いなのです。願わくは、日本文化の存続を。