小米朝流「私的国際学」<3>(2001年1月20日)

ブッシュの側近、元連邦準備制度理事会(FRB)の理事だったローレンス・リンゼーが来日してご意見あそばすだけで、加藤紘一が“森おろし音頭”を踊り出す。日米欧三極委員会(TC)の内実がよくわかる。日本が世界の傘下に埋もれる日は近い。

今や食生活から家族形態までアメリカナイズしているのに、“日本人としての誇り”ばかりを強調するから、カラ回りするのだ。いっそ、我々もアメリカ人になったらどうだろう(こいつ、なにを言い出すんかって・・・まぁ、怒らんと聞いてください)。

まず、アメリカ人を日本の首相に仕立てることから始めよう。アメリカ人が首相になれば、ユーモアあふれる答弁が聞けるし、何と言っても国際舞台でいい顔ができる。

じゃあ、誰が首相になるのかって?今、適任者がいるではないか。ビル・クリントン!もはやホワイトハウスの掃除以外することのない彼は、日本の放送局がギャラを積めば、喜んで来日し、テレビ出演に応じるはず。またたく間に日本中のアイドルに・・・。ころあいを見計らって、日本国籍を取得してもらう(フジモリさんのように)。

選挙に出馬するや否や、トップ当選。たちまち与党の総裁、すなわち総理大臣に任命される。こうなると自由・平等・博愛を謳うアメリカは、日本をひとつの州として受け入れざるを得なくなる。晴れてニッポンは米国の51番目の州に認定され、クリントン州知事のもとで政治が始まる。

おっと、その途端に日米地位協定がなくなったぞ。なんと貿易摩擦で圧力をかけられる心配も消え失せた。ニッポン州の人口は約1億2000万人。アメリカ本土の約半数を占めるので、俄然、発言力が高まる。そこで、連邦議会に次なる法案を提出。

「アメリカの国旗を日の丸にする」

どう、これぞ起死回生一発逆転の方法。