小米朝流「私的国際学」<35>(2001年9月22日)

やったね、大阪近鉄バッファローズ。リーグ優勝おめでとう!梨田さい配が見事に開花。明るく楽しく、日本一を目指してね。

でも、猛牛熱の裏側で、狂牛病がほざいている。国産牛を食べるのを控える人まで出始めた。あのねぇ、ちょっと冷静になりなはれ。

新聞にはこうある。「プリオンというタンパク質が何らかの原因で異状化し、羊をむしばんだ。それを牛のエサとしたことで、狂牛病が発生したと推定される」「今回感染が発覚した牛は、欧州からの肉骨粉を食べた疑いが強い」。つまり、推量に終始して、どこまでホントかわからないのだ。農水省の怠慢ばかり追求し過ぎると、大局を見逃すよ。

低価格で、リサイクル商品でもある国内産肉骨粉を排除したら、その飼料はどこから調達するの?結局、大半は海外から買うことになるんじゃない。それこそ何が混入してくるかわからないよ。

私は、大阪府立大学病院の小崎俊司教授の発言に興味を持った。「農水省は英国の肉骨粉の輸入例はないと主張していたのに、そうではなかったとすると、何か把握できない経路ではいってきたと考えることに注目すべきです」。

通常ではあり得ないことが起こりだす。起こるのか、起こされるのか・・・。今やクローン牛が簡単に作れる世の中だ。ということは、異常プリオンも作れるんだと考えるほうが自然ではないか。

ところで、アメリカには狂牛病の発症例が一つもない。あの牛肉消費大国が、この件に関しては健全なのである。微量でも混じれば感染すると言われているのに、よほど管理体制が整っていたんだろうねぇ・・・。

武器や石油がグローバルな軍産複合体によって取り仕切られた上に、牛肉まで操られてしまうのかな。少なくとも私は国産牛を食べ続けるぞ。日本の味を守るために・・・。牛に感謝――。