「言いたい放談」<2>(2007年4月27日)
私は東京大好き人間ですが、大阪人として一つだけなじめないことがあります。それはエスカレーターの立ち位置。東京では左側に立ち、歩く人は右側を進みます。大阪ではこれが逆。左側を歩き、立ち止まる人は右に寄ります。
理由は諸説あるようですが、私の考えはこうです。本能的に人は左側通行。その上で、東京ではエスカレーターで立ち止まる人が多いので、左側に列ができていき、歩きたい人は右へ出て追い越すことになるのです。ところが、関西人は基本的にエスカレーターは歩くもんやと思っているので、道を歩く延長でそのまま左側を歩くのです。立ち止まりたい人は別行動をとる形になり、遠慮がちに右に寄るという訳です。根本的な考え方の違いが正反対の現象を生んだのではないでしょうか。
でも、世の中、東京至上主義。東京スタイルが全国に広がり、今や関西圏でも大阪以外は右に立つ光景を見ることがめっきり減りました。旅行客の多い新大阪駅など逆転することもしばしば。大阪人として誠に寂しい限りです。
そこでお願い。エスカレーターの立ち位置だけは大阪に合わせてもらえませんか。そんなことできるかって!?実は、外国はほとんど右立ちなんですよ。ニューヨークも、パリも右立ち。そう、大阪こそ国際基準なのです。
21世紀--、世界をリードする東京がこれを取り入れぬ手はないでしょう。「都民の皆さん、国際人になりましょう」とメディアで啓発すれば、三日で変わるかもしれません。オリンピック誘致に向けて、石原さん!どうですか?