小米朝流「私的国際学」<8>(2001年2月24日)

国際社会で生きる知恵は聖書を読むこと。何しろ政界で最も数多く出版されているのだから…。三大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の根幹をなす旧約聖書。そして、キリストを通して神との契約を記した新約聖書。イエスは律法学者パリサイ人の偽善性を追及したため処刑されたが復活した。そこで、弟子たちがその福音を綴ったのが新約だ。世界中のホテルの客室に置かれている(持ち帰り可)。

新約の最後にヨハネの黙示録がある。これは未来の事柄を神から託されたイエスの預言書だ。十三章には「救世主(メシア)が出現する前に、獣が世の中を支配する。すべての人の右手か額に刻印が打たれ、これが無ければ売ることも買うこともできなくなる。この獣の数字は666」とある。このくだりが「オーメン」でも使われ、今や世界支配の暗号となったふしがある。

例えば、バーコード。すべての商品に刻印が打たれた。これがなければ売買ができない。商品ごとに数字は異なる。二本の線の太さによって数が変わるのだが、左端と右端と中央の線はいつも同じ666。

また、インターネット。ワールド・ワイド・ウェブという造語の頭文字Wは、ヘブライ語のアルファベットの6番目と呼応する。すなわち、666。

さらに、「ポケモン」を見ていた子供たちが失神状態を起こした時にアメリカの週刊誌で発表された光線兵器の名前が666。

グローバルな軍産複合体は悲しいかな戦争を誘発してこそ潤う企業だ。偶然かもしれぬが、攻撃をしかける日付が興味深い。日本が130億ドルを提供した湾岸戦争は、先代ブッシュ大統領の時、1991年1月17日に多国籍軍の空爆が始まった。1+17=18、つまり6+6+6。10周年の今年2月16日、現ブッシュ政権のもと、再びイラクを空爆。2+16=18。今、攻撃する理由が〝数字〟以外に見当たらない。

不思議な黙示の666。