2011.02.19 「和泉国2ヵ所で公演」

和泉国、すなわち泉州で会が続きました。

 

16日は堺市民会館で行政書士の会主催による落語会。 行政書士と言えば、四代目米團治師匠がなさっていた職業です。 当時は落語だけではなかなか食べて行けない時代。 字も絵も上手だった先代は、大阪市東成区役所前の自宅に「中濱代書事務所」という看板を掲げ、細々と商売を始めたのです。 (一昨年、その跡地に顕彰碑が建てられました)。 実際に行政書士の仕事をしながら生まれた新作落語が『代書』です。 今や色んな噺家により、色んな形で演じられますが、この日は先代の形にできるだけ忠実に披露させていただきました。 昭和初期の大阪・今里界隈の風情を少しぐらいは感じていただけたかな? なんと堺の竹山市長も客席で聴いて下さいました。皆さん、ありがとうございました!

 

そして、18日は岸和田市浪切ホールでの独演会。 この日はなぜか客席にお子さんの姿が多く見受けられました。 もし、事前にネタが出てなかったなら、『桃太郎』『動物園』『狸の賽』といった子供向けの落語を掛けたでしょうが、その日はすでにネタが決まっており、急に変えることかなわず…。 それでも、一生懸命高座に目を向けてくれている姿に感動を覚えました。 お子たち、ありがとう。 助演には紅雀・雀五郎両君の力を借り、私は『稽古屋』『はてなの茶碗』『不動坊』の三席を無事勤め終えることができました。 岸和田の皆さん、次回もよろしく(^0_0^)