2011.03.12 「東北地方・宮城県沖の大地震」

11日(金)午後2時46分、大地震が発生。 震源地は牡鹿半島東南東130㌔付近で、震源の深さは約10㌔。 阪神大震災と同じく、非常に浅い部分での発生であったため、甚大な災害となりました。 被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

 

私は林家たい平さんとの落語会のため、富山に向かうJRの特急 「サンダーバード」 の車内におりました。 お蔭さまで、こちらは全然揺れることなく富山に到着しましたが、たい平さんが羽田から飛ぶことが叶わず、急遽私がもう一席させていただくことになりました。

 

落語会は無事勤め終えましたが、この状況下での公演は気を使います。 富山県は全く被害がないとは言え、日本各地で被害状況が時々刻々とテレビで伝えられる現状で、いかなる高座を勤めるか。 こればかりはやってみないと分かりません。

 

また、今朝未明、富山でも揺れを感じました。 震源地は長野県。 内陸での直下型だとか。 何やら、列島全体が地殻変動を起こし出しているかのようで、小松左京氏の 『日本沈没』 が頭をよぎりました。 昨年秋にPHP新書から出版された 「宇宙にとって人間とは何か~小松左京箴言集~」 に書かせていただいた私の拙文が現実化しそうで、ちょっとゾッとしています(2010,12,15のブログ参照)。

 

ところで、今朝、たい平さんは羽田から無事に到着されました。 でも、昨夜は空港ロビーに毛布を敷いてお休みになったとか…大変です。 いずれにせよ、噺家として落語会で何をどう伝えたらよいか、大事な一日となりそうです。

 

とは言え、私は救助活動に当たっておらず、忸怩たる思いにも駆られています。 被災地で復旧活動に従事されている方、怪我人を介抱されておられる方、ご飯ごしらえに専念しておられる方、本当にご苦労様です。 がんばって下さい!


富山県の山々は同じ国とは思えぬほど、美しい冬晴れの日本の風景を見せています。