2011.05.04 「楊淑美先生の歌レッスンは面白い!」
連日、神奈川芸術劇場の稽古場で 『太平洋序曲』 のお稽古が続いています。 そんな訳で、私はしばらく横浜に滞在しています。 昨日、今日と中華街は観光客で凄い賑わい。 今年のゴールデンウィークは震災の影響で前半は人出が少なかったようですが、後半はうんと取り戻したみたい。
そんな中、私は観光地には目もくれず、楽譜と向き合っています。
歌唱指導は 楊淑美(ヨウ・シュクビ or ヤン・スーメィ) さん。 台湾人のご両親のもと、東京にお生まれになりました。 子供の頃からタカラヅカに憧れ、宝塚歌劇団に見事合格。 しかし初舞台後、わずか2年で退団。 そしてイギリスに渡り、『ミス・サイゴン』 のオーディションを受け、これまた見事ジジ役を獲得。 つまり、世界初演の 『ミス・サイゴン』 の出演者なのです。 帰国後は宝塚歌劇団をはじめ、あちこちのミュージカルの歌唱指導で大忙しの毎日を過ごしておられる先生です。
その指導方法が面白い! 歌の稽古場には、常にバランスボールとゴムチューブが置かれています。 これが必須アイテム。 身体 (特に喉) を硬くしないで、常にゆるゆるにして、その代わりに体のお尻や内股や上腕のインナーマッスル (内側の筋肉) を使って声を出す独特の方法なのです。
発声練習からとても明るく陽気に始まります。 楊先生を囲むように出演者20人が楽な姿勢で居並びます。 身体を動かしながら先生の出す声を真似るのですが、その声の種類がいくつもあり、思わず吹き出してしまうことも多々あります。 気がつけば発声練習だけで汗が出て、しかも肩凝りまでが取れている! まるでスポーツジムか、ヨガ教室に来たかのよう。 但し、ジャージ姿で頑張っておられる田山涼成さんを見ると、「健康ランドに来たのかな」 と思ってしまいますがf(^_^;
“目からウロコ”の指導方法の連続に、ホンマに楽しく稽古を続けています。 しかし、未だ音程は取れていません(^^; でも、乞うご期待!