2011.05.21 「上七軒歌舞練場で落語会」
21日(土)は、京都の上七軒歌舞練場で 「踊りと落語の会」 が行われました。 上七軒と言えば、京都の五花街(祇園甲部・祇園東・宮川町・先斗町・上七軒) の一つ。 洛中からは外れている上七軒はゆったりと遊べる独特の風情を持つ廓です。 室町時代、火事で焼けた北野天満宮を再建する時に、余った材木で七軒のお茶屋を建てたのが 「上七軒」 の始まりだとか。 その後、太閤秀吉が足繁く通ったことから大きく栄えたと言われています。
当日は上七軒の芸妓 (市照・勝瑠) さんと舞妓 (市桃・梅比沙・さと華)さんの華やかな踊りを観ていただいた後、落語 (南光・米團治・米紫・二乗) を聴いていただきました(^0_0^) 舞台転換の間の繋ぎは、南光兄さんと私。 やはり、私のお茶屋通いの話を根掘り葉掘り訊かれましたf(^_^;
開演前から噺家が口々に 「この劇場、ええなぁ。 やりやすいなぁ」 と言うてたんです。考えたら、京都の噺家の祖、露の五郎兵衛が初めて落語をしたのは北野天満宮の境内でした。 だから、そのお膝元の上七軒で落語をするというのはとても意義深いことだったのです。 でも、今まで歌舞練場で落語会は一度もされていなかったとか…。 ですから、この日は歴史的な日となったわけです。 実際、とても和やかな雰囲気で会が進みました。
ちなみに、落語の演目は次の通り。
『子ほめ』二乗
『稽古屋』米團治
〈中入〉
『掛け取り』米紫
『佐野山』南光
上七軒歌舞練場は古い木造建築で、中庭も綺麗に設えてあり、とても情緒があります。 あっ、今回写真撮るのん、忘れてた。 これからもここで落語会を続けたいなぁと思いながら、この日は遊ぶことなく帰途につきました。
翌日は、それこそ昔の芝居小屋をそのまま残している熊本県山鹿市の八千代座へ向かいます(^0_0^)