2011.05.22 「東西二人会 in 八千代座」

噺家は笑いを提供する商売(笑売)ですが、普段は疲れた顔をしていることもあるのです。 殊に、忙しい日が続いていると、それが顕著になります。 でも、その疲れもお客さんの笑いで一瞬にして吹っ飛ぶことがあります。 八千代座は、まさにそれが実現した舞台でした。

この劇場は熊本県山鹿市に明治44年1月11日にオープンした芝居小屋で、回り舞台やスッポンは人力で動かすようになっているのです。 普段は建物を見学するための営業が行われているのですが、定期的に歌舞伎を中心とした興行が行われているのですが、開館100周年を迎えた今年、柳家花緑くんと私が招かれました。

ここは私、8年前の 「芸能生活25周年記念・小米朝落語の世界」 で訪れた時に、劇場とお客さんの温かさにとても感動しました。 実はその時、前日のNHKのドラマの収録が深夜となり、殆んど寝ずに熊本に入ったのです。 ところが、お客さまの温かい歓迎を受け、その日は盛り上がって終えることができました(^0_0^)

その八千代座に今回は花緑さんも加わっての落語会。 実は、今回もお芝居の稽古、その他で結構疲れている状態で熊本入りしたのですが、八千代座のお客さまの温かさと、劇場が持つ不思議なエネルギーの結集により、お蔭さまで今日もとても盛り上がる高座となりました。 しかも、中入後はお互いに花道から登場し、満員のお客さんと一つになれました(^ー^)

『動物園』そうば

『権助提灯』花緑

『七段目』米團治

   〈中入〉

『長短』花緑

『はてなの茶碗』米團治

終演後、熊本空港でかなり酔っぱらいましたf(^_^; 帰りの道中では楽しい話の連続でしたが、詳しいことは、桂そうば君のブログをどうぞ。 私はもうベロベロですf(^^;

  
八千代座、外観。
        
八千代座外観              麦畑は今が刈り入れ時。「麦秋」の熊本県内。

 羽田行きの花緑さんを見送った後、伊丹行きの時間待ちの間に、生ビールとハイボールですっかり出来上がった我々一行(三味線の大川貴子・そうば・吉川・私)

 機内で寝るつもりが、さらにシャンパン注文。