2011.05.31 「麻咲梨乃先生はカッコいい!」
ブロードウェイ・ミュージカル 『太平洋序曲』 の初日まであと二週間余りとなりました。 稽古場に通いながらつくづく思うのは、宮本亜門さんって本当に言葉を大切にされる方だなぁということ。 「てにをは」 の一つに至るまで微に入り細に入り指導が入ります。 まぁ、当たり前と言えば当たり前なんだけど、噺家でありながら、ともすれば言葉遣いがぞんざいになりがちな私としましては、とても良い勉強になっています。
台詞が頭に入り、何とか歌詞を覚えても、振り付けが決まらなければ、幕は開きません。ましてや、これはミュージカル! 殆んどのすべてのシーンに振付師による采配が必要となります。 それを一手に引き受けておられるのが、麻咲梨乃さん。 宝塚歌劇団出身で、現役を退かれてからは振付け指導の道を歩まれ、今や演劇界では引っ張りだこ。 宝塚歌劇はもとより、和物洋物を問わず様々なミュージカル、果てはオペラ公演にまでお名前が入っているのです。
今回、私は初めて指導を受けましたが、まぁその手際の良いこと! 19人が全く違う振りをしながら交錯して行くシーンでも、一人一人に丁寧にきっちりと教えて下さるので、とても分かりやすいのです。 自分の登場しない踊りの場面も見てて飽きません。 それどころか、踊りたくなってしまうのです(^0_0^) でも、それは自分の所が普通にできるようになってからにしますね。 覚えるのはまぁまぁ早いけど、忘れるのはその百倍早い私なので…手がかかりますが、どうかお見捨てなきよう、よろしゅうお頼申します。
関西弁が出たついでに…、この一座は関西人が多いのです。 八嶋智人クンは奈良、山本太郎チャンは宝塚、田山涼成さんは名古屋出身で今は東京在住だけれど、見た目が関西人(何遍見ても、海原はるかさん!)。 そこに、一を聞いて十を喋りたがる私が居るものだから、ある日、それまで標準語で話しておられた梨乃先生が 「それでええんとちゃう」 と発されたのです。 私はビックリ! 「えっ、先生も関西人?」 「そうなんよ、私は宝塚市生まれのタカラヅカ生よ。 ちょっと珍しいのよ」 と、めっちゃ打ち解けてしまいました(^_^ゞ このお芝居、ペリーが浦賀を席巻する前に、関西人が横浜の楽屋を占領しそう…。
なにはともあれ、振付助手の初音ひかりさん、殺陣(タテ)指導の井上謙一郎さんなど、振付けの先生には事欠きません☆☆☆