2011.07.20 「広瀬隆さんの講演」
海の日の祝日、読売テレビの「ten!」で「ニッポンを考えよう」という特集が組まれ、武田邦彦教授・手嶋龍一・岸博幸という三人の論客が原発の危険性を主張するトークを繰り広げておられました。それを見ていると、政府や電力会社が何を隠そうが、原発問題はもはや隠し通せないところまで来ているように思えました。
実は昨日、ノンフィクション作家の広瀬隆さんが福井県で講演されている姿をインターネットの動画サイトで見たのですが、その内容も非常に興味深いものでした。福島原発の爆発の原因を一般人にも分かりやすく伝えておられるもので、瞠目に値します。
原発の爆発は津波が原因ではなく、地震の揺れで配管が破損し、メルトダウン(炉心溶融)が起こったことによる温度・圧力の上昇が原因であったことを詳述され、3号機の爆発は燃料棒も大空に舞い上がっていたことを映像とともに解説。瓦礫の撤去が進まぬ理由がよく分かりました。
そして、原子力発電に代わる発電方法は、やはり天然ガス(コンバイン方式)による火力発電が最も効率的であることを強調しておられました。また、さまざまな法人を含めた自家発電の余剰電力もふんだんにあることも指摘。
6月19日付の新聞でも報道されましたが、全国の世論調査で「54基ある日本の原子炉はどうすべきだと思いますか」という問いに対し、82%の人が「直ちにすべて廃炉にすべき」もしくは「定期検査に入ったものから順に廃炉にすべき」と回答したそうです。日本でも真の民主主義(国民主導の行政)が生まれるのではないかという予兆を感じました☆
でも、いずれにせよ、事故現場で働く人達の過酷さはますます募るばかり。本当にご苦労様です。今日からは台風の雨にも気をつけて頑張って下さい。感謝!