2011.08.18 「屋久島紀行 最終日」

最終日は屋久島空港近くの女川(オンナガワ、又はメンコ)で川遊びをしました。

 

実は海水浴も候補にあったのですが、日程的にどちらか一つしかできません。で、案内の未路さんが「屋久島では海水浴は10月までできる。しかし、川の水は冷たいので、川遊びは真夏しかできん。だから、今回は川にしよう」と提案し、すぐに川遊びに決定。

 

川遊びと行っても、水着で2kmほど川を下るだけなんですが、谷川の水はとても清らかで、川面に光がさすとエメラルド色に輝き、しばし言葉を失います。透明度が高いので、底まで見えていても5メートルもの深さだったりする…。やはり川遊びは危険と隣り合わせ。どちらかと言うと水の苦手な私は、未路さんの指示に従いながら、石の河原を歩いたり、浅瀬をジャブジャブ歩いたり、深いところはドボ~ンと飛び込んで泳いだりしながら、約1時間の川下りを楽しみました(^ー^) 都会では決して出来ない遊びを体験することができ、ちょっと疲れたけど大満足!

 

今回、屋久島は自然の宝庫であることを実感しました。多種多様な植物が自生する森には、ヤクザルやヤクシカが生息し、砂浜には海亀もやってくる。大自然が凝縮しているこの島に感動した人は多く、例えば映画監督の宮崎駿さんは雄大な千尋(センピロ)の滝から『千と千尋のものがたり』の命名を思い付かれたそうですし、皇太子殿下は愛子岳の美しい姿をご覧になって、ご息女の名前にされたとか。

 

ただ、未路さんは「この大自然の循環をあと20年先に伝えることができるかどうかは甚だ疑問だ」と仰います。世界遺産に指定されたことで、逆に都会からの資本が入り、島のあちこちで乱開発の動きが見られているとか。実際、私も今回「え、こんな所も造成されているの?」と残念に思う場面に出くわしました。県や町がもっと“自然遺産”の意味を考えて、カネ優先で島が変わりゆく構造に何らかの規制をかけなければならないのではないかと思いました。まぁ…それこそ、よそ者の私が言うことではないかもしれませんがf(^^;

 

そして、もう一つ未路さんが危惧しているのが、放射能問題。すでに、屋久島が誇る茶畑にも福島からの放射能が付着しているとか…。今なお高濃度の放射性物質が拡散し、日本全体が汚染され続けている現実。ここにもカネ優先で動く構造を変えなければならない課題がありそうです。

 

とは言え、今、この時点で味わうことができる最高の屋久島の氣を感じることができ、最高に幸せな3泊4日となりました。未路さん、どうもありがとう! 森の住人、ジャズピアニストの健未路。彼に出逢うと人生が変わります。おやじギャグと猥談が付きものですが…f(^_^)

  林道のいたるところに鹿や猿がいます。

 

 
           林道を歩くだけでパワーが宿ります。

 
                  平地は大シダやアコウなど亜熱帯植物の宝庫。