2011.08.27 「研鑽会で米輝、初高座」
27日、大阪・動楽亭での私の研鑽会で、弟子の米輝が初めて高座に上がりました。チラシに名前など載せない、いわゆる出番外での前座です。
米朝一門の噺家の初舞台での演目は決まっておりまして、『東の旅・発端』です。出囃子に送られて、米輝が登場。「米團治の弟子になりました米輝と申します。米に輝くと書きます。よろしくお願いします」という挨拶で、客席から大きな拍手。温かいお客さんにも助けられた彼は堂々と演じ切り、大いに客席を湧かして降りてきました。
さぞや、次の團治郎はやりにくかったことでしょうf(^_^; でも、その状況を笑いに変え、『軽業』を好演。さあ、そうなると、私も負けてはいられません。数年前に一度だけ舞台にかけて、その後ほったらかしにしていた『仔猫』を、集中力をそがないように演じました(^0_0^)
研鑽会のお客さんはとても好意的なので、大変ありがたいです! でも、それに甘んじてはいけません。幸い米輝は良いスタートを切らせていただきましたが、開演10分前の段階で着付けが無茶苦茶になり、どうにもならない状態になりました。兄弟子の團治郎のみならず、会の手伝いに来てくれていたあおば・鯛介の二人までが、米輝の着替えにやさしく手を差し伸べてくれました。おおきに。ついこの間、初舞台を済ませたばかりの彼らが、もう後輩の指導に当たっている光景に、時の経過の早さを痛感した次第。
この不景気の時代、なぜか噺家の数がどんどん増え、現在、上方だけでも250人に迫る勢いです。ありがたいのか、そうでないのか…。まぁ、どの業界も裾野が広がるのは良いことですかね。
明日(28日)の京都府八幡市の松花堂寄席はチケット完売だとか。明日も元気に勤めます(^ー^)