2011.09.22 「台風15号、日本各地に爪痕残す」

吹田メイシアターの落語会の後、私が大阪で美酒に酔いしれている時、東海~首都圏~東北は台風の通過で大変なことになっていたんですねm(__)m 被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 

今年の台風は日本に接近するまでのスピードが遅いため、大量の雨を降らすことになるんですね。日本は水が豊富なことから山林が美しく育ち、飲料水も美味しく、だから自慢のお米やお酒もできるのです。また、火山国ゆえいたる所で温泉が湧くのです。でも今年は、自然の恩恵と自然の猛威が背中合わせにあるということを痛いほど思い知らされました。

 

昔から言われている陰陽五行説の「相生(ソウジョウ)=木→火→土→金→水」と「相剋(ソウコク)=木→金→火→水→土」の摂理の奥深さを改めて感じずにはいられません。少し詳しく言いますと、古来中国から伝わる陰陽五行説とは、世の中のことは森羅万象なんでも五つの(自然科学での)元素から構成されるという理論です。その基本となる元素とは、木・火・土・金・水。これを惑星や曜日に当てはめたり、干支(エト)に当てはめたりしています。この五元素の自然界における循環を表したものが「相生」です。木が擦れ合って火が生まれ、燃えた後は灰…すなわち土になり、土が固まって鉱石…すなわち金ができ、金属を置いておくと表面に水滴が付く。そして、水から木が育ち、火が生まれ…という理論です。これとは反対に相手を打ち負かす循環が「相剋」です。つまり、木は斧(金属)で倒され、金は火で融かされ、火は水で消され、水は土(堤防)で堰止められ、土(大地)は木によって抉られるという理論。“力の循環”とでも申しましょうか。

 

どうやら近年、“力の循環”を信奉し過ぎたきらいがあるようです。今、我々日本人は「相生」の循環の尊さにもっと感謝すべき時なのかもしれませんね☆☆☆

  

 

 自然の恵みに感謝!