2011.12.24 「メリークリスマス☆イブ」
24日(土)は大阪・千日前のトリイホールでの落語会でした。島之内寄席の中トリです。
世間はクリスマス・イブ。しかも、めっちゃ寒いし、果たしてお客さん来てくれはるんやろか…と不安を募らせていましたが、豈(アニ)図らんや、ぎっしり満員の盛況でした。
近頃は、ひと頃の落語ブーム期のように何でもかんでもお客が入るということは無くなりました。それどころか、寄席興行ではちょっと気を抜くと閑古鳥も泣くような状況の時もあったりで…。でも、先日の繁昌亭の「忠臣蔵特集」を組んだ一週間は毎日“大入”が出たし、今日も「冬のネタ特集」──。「やはり、これからは企画力が大事なんやなぁ」と出演者同士で話していると、横から坊枝くんが「ひょっとしたら、お茶子目当てのお客さんかも…」と言い出した。なるほど、そういや今日のお茶子は今年の彦八まつり「お茶子クィーンコンテスト」で優勝した斉藤佳奈ちゃん。あどけない動きで、少々失敗しても、客席からも噺家からも「大丈夫だよ」という温かい眼差しが送られています。
私もなぜか俄然やる気を出して『不動坊』を一所懸命演じました! 「まずまず受けて良かった良かった」と、楽屋でホッと一息ついていると、次の坊枝がマクラで私のことをゴジャゴジャ言うてます。客席は大爆笑。なんやろぅ…と耳を傾げたら、さっきの『不動坊』の中で「女房のお滝さん」と言うべき件りを、一度か二度「おさきさん」と言うたんやそうです。坊枝は「いやぁ、しかし米團治さんがそんな間違いをするはずはない。私の聞き間違いですよねぇ」と客席を煽る度に、笑いが大きくなって行きます。もう仕方がない。洋服のまま舞台に出て、皆さんに「私が間違えました」と謝りました。その代わり、舞台から下がる時に名ビラを「中入」に戻しておきましたが…。
高座の時以上に汗をかいた一瞬でした(^_^ゞ 皆さんも私の間違いに気づかれたら、メールでお知らせ下さいませ☆ 私の格言……失敗は精巧なマクラのもと。
『松山鏡』団姫
『ふぐ鍋』市楼
『除夜の雪』米左
『不動坊』米團治
〈中入〉
『がまの油』坊枝
『掛け取り』呂鶴
帰宅後、我が家は凄い状況でした。息子の真(シン…高3)が男友達ばかり5人連れてきて、イブのパーティーをしていました。どうやら息子は奥手のよう…。ミュージカルや芝居が好きな18歳。タップと歌も只今稽古中。我と思わん方は名乗りを挙げてね☆
野郎どもの宴会。 一人帰ったと思ったら、新たに二人来て、
右手前の白い服の大谷君だけ彼女がいるそうです。 7人の野郎どものイブパーティー。