2012.03.13 「上方落語協会に将棋部誕生!」
12日(月)の上方落語協会総会では、2年に一度の会長選挙が行われました。
朝から晩まで噺家の出入りが絶えることの無い天満天神繁昌亭。もちろん、お客さんも絶えることがありません(^ー^)
朝から上方落語協会員は繁昌亭に行き、普段は座れない客席に座り、舞台っつらに投票用紙記入台と投票箱、舞台上にはホワイトボードを置いて、学級委員を決めるようなスタイルで、でも学級会よりは少~しだけ大きなサイズの投票が始まりました。
司会進行は松枝兄さん。不在者投票を含め、投票率は81.5%。凄く高い率です。皆が順に投票を開始した瞬間、文福兄さんが「会長選挙とかけまして、お百姓さんの米俵と解く。その心は、一俵(票)の重さを大事にします」という、お定まりのなぞかけを披露し、八方兄さんが終始、的確な突っ込みを入れるなど、ショーのような投票、そして開票が進んで行きました。
結果は、圧倒的多数で三枝会長が再選。継続的に「風通しの良い協会」「開かれた運営」が実施されそうです(^0_0^)
楽屋で、なぜか事務局の田辺さんとツーショット。ちなみに、私は風紀委員長です(^_^ゞ
「開かれた」と言えば、上方落語協会には協会員が作るいろんなサークルがあります。あやめ率いる茶道部、三輝(サンシャイン)率いる英会話部、九雀率いる将棋部などなど…。
九雀君はかつて大阪府立箕面高校時代、将棋部に所属していて、アマチュア三段の腕前。そして、彼が創った上方落語協会の将棋部に、あの佐ん吉も入っていたのです。結婚一周年が過ぎてなお新婚気分の…何かと話題の豊富な佐ん吉が所属していたのです。
それを私が知ったのは、先日、動楽亭へ行った時のこと。楽屋入りしたら、何とそこで佐ん吉が小鯛・優々・あおばの若手三人を相手に将棋を指しているではありませんか。しかも、全員に勝ったとかで得意顔! まるで埴輪が笑ったような顔になっていました。何でも最初、あおばが「僕、将棋強いんです」と言うたので、「ほな、やろう」と、佐ん吉がカバンの中から携帯用の将棋盤を出し、始まったんだそうです。あおばが負け、小鯛が負け、優々も負け、三人は「佐ん吉兄さん、強いですね」と感服しています。
ふと、私が「ほな、佐ん吉、俺とやろか?」と言うと、「えぇっ、兄さん、将棋できるんですか?」と返してきたよ、あの佐ん吉。私は瞬時にスイッチが入りました。「何言うてんねん、俺は九雀の次に強いんやで!」。…嘘です。メチャメチャ弱いです。でも、負けん気の強い私は、もう引き下がれません。矢継ぎ早に捲し立てます。「俺は井上慶太九段に勝ったことがあるんやで…二枚落ちやったけど。谷川浩司九段とは何でも話せる間柄や!」。さすがに佐ん吉はたじろいた。「え、そんなに強かったんですか…」と。その時、あおばが「二枚落ちって何ですか?」。「阿呆! そんなことも知らんと将棋指すな! 大体お前はまだ干支(エト)も満足に言われへんやないか。それから覚えろ」。
そこで、私が佐ん吉と指すことになりました。実は、もう何年も指してません。全く自信がない…けど、若手三人には見栄を張りたい…。彼らに悟られないよう、悠然と駒を並べて、先手を佐ん吉に譲り、対局に臨みました。
私の居飛車に対し、佐ん吉は振り飛車で来ました。先に仕掛けたのは、私。中盤の面白い攻防で、次の手がなかなか浮かびません。ここで最善手を指すことができたら優勢になるけど、緩手を指したら負けてしまいそう…。その時、ちょうど開演10分前となったので、「残念やなぁ、もう落語に集中せなアカンわ。ちょっとこのまま置いとこ!」と、指しかけの将棋盤を写メし、時間のせいにしてその場を切り抜けました(^_^ゞ
でも、佐ん吉は私の次の一手をずっと待っています。嗚呼、どうしよう。どなたか教えて下さい☆☆☆
角交換をし、佐ん吉は歩切れで、私は一歩あり。しかも、2三に歩が成っています。
今、佐ん吉が4五歩と突いてきたところ。私の手番です。