2012.03.19 「お寺での落語会を掛け持ち」
18日(日)は落語会で大阪市内の二つのお寺を回りました。初めが曽根崎の法清寺(かしく寺)、次が谷町の本長寺──。たまたまどちらも日蓮宗だったというのは何かのご縁かな?
法清寺は酒乱により処刑された遊女かしくを供養し、今では良いまもり(酔い守り)を授与するお寺として知られています。この日は年に一度の「かしく祭り」。本堂で奉納芸能が執り行われました。
落語『かわり目』 桂米團治
上方舞『新鹿の子』 山村鶴
日本舞踊『鶴』 花柳禮次郎
大阪を代表する舞踊の師匠方とご一緒できて、嬉しい限りでした。今度はどこかでコラボできる日を持ちたいなぁと思った次第☆~☆
さて、その後は谷町八丁目の本長寺へ直行。こちらは「桂米團治を聴く会」です。米團治を襲名してから、毎年この時期(春のお彼岸)に開いていただいています。今年は4回目。司会を勤めるのは当寺の檀家でもあるイラストレーターの成瀬國晴さん。今回も成瀬先生の進行のもと、楽しく進みました。
『動物園』團治郎
『らくだ』米團治
「鼎談」成瀬國晴&米團治&瀬川和久住職
成瀬國晴さんは大阪・日本橋界隈で生まれ育った生粋の浪速っ子。開演前にすでに楽屋で私とミナミ談義で盛り上がります。成瀬先生が日本橋と先代米團治師匠との関わりを私に滔々と話されます。それを聞くうちに、ふと私は「今日は『らくだ』やな」と思い立ちました。かつて「野漠」と呼ばれていた谷町六丁目辺りから、「火屋」と呼ばれる火葬場があった千日前までが舞台となっているこの噺──、今日の雰囲気に相応しいのではないかなと…(^0_0^)
落語の後の鼎談では“宗論”で盛り上がりました。私が「神道も仏教もキリスト教も根本の考え方は同じだと思うんです。親御霊(オヤミタマ)からの分御霊(ワケミタマ)として生を受けていると考えるのが神道。仏教は輪廻転生。キリスト教はイエスに召される…。真理は一つだと思うんです。道は違えど、到達点は同じ。ですから私は、神仏習合的な日本の感覚はなかなか素晴らしいと思うんです。むしろ、排他的な考えを持つことに疑問を感じます」と発言し、ご住職にも概ね賛同していただけたようです(^-^ゞ
すでに来年の「桂米團治を聴く会」は、3月17日に開催されることが決定。長く私を見続けて下さっている本長寺、及びご来場のお客様に心より御礼申し上げます(^人^)