2012.04.08 「満月の日、奈良で落語と笛と夜桜観賞会」
7日(土)、アメリカンエキスプレスカードのお得意様のための特別な会が開かれました。
奈良国立博物館にある仏教美術資料研究センター。この建物は明治35年に奈良県物産陳列所として関野貞(タダシ)博士によって建てられた近代和風建築です。国の重要文化財の指定を受けているこの建物、長きにわたる耐震補強工事が終わり、このほど公開されました。
奈良国立博物館のホールと、この文化財のホールを使って、アメックスの特別企画「落語と笛の会」が催され、そこに私が招かれたという訳です。国宝級の建物に招かれたのも、私の父が人間国宝であるという誼(ヨシミ)からかもしれませんf(^_^)
『時うどん』しん吉
『稽古屋』米團治
全国津々浦々からお集まり下さいましたアメックスのお客様は、とても陽気に笑って下さいましたので、会場が大いに盛り上がりました(^ー^)
落語の後、全員、文化財の建物に移動し、懐石料理「菊水楼」の和菓子とお抹茶をいただきながら、篠笛の調べに耳を傾けました。
演奏は京都在住の国富雅恵(ノリエ)さん。彼女は藤舎名生(トウシャ・メイショウ)さんの愛弟子で、藤舎七生(ナナオ)という名前もお持ちです。この日は桜をイメージして国富さんご自身がお作りになった曲を、篠笛でとても幻想的に吹かれました。
高い天井のホールに笛の音が心地よく響き渡ります。ピアニシモまではっきりと、しっとりと…。「華やかだけれどすぐに散ってしまう桜は、世の中の移ろいやすさ、または人の世のはかなさによく例えられます。しかし、桜は散る時も花吹雪という輝きを見せながら散ってゆくのです」──。国富雅恵さんの心象が篠笛の旋律に乗り、見事に表現されました。
居合わせた人々はうっとり(^ー^)
これで終わると思いきや、そこはそれ、「落語と笛の夕べ」です。噺家も笛を吹けるところを見ていただこうと、米朝一門の若き笛の名手、あさ吉としん吉の二人が登場しました! 実は、彼らは藤舎次生(ジショウ)さんの弟子でもあるのです。で、まず二人が吹いたのが「笑点」のテーマ曲。かなりズッコケましたが、次が凄かった。『中の舞』のデュオ。そして、しん吉の『鞍馬』に続くあさ吉のアドリブ演奏。これには皆、拍手喝采(^0_0^)
その頃には、夜桜が満月に照らされて、ますます幻想的に映し出されます。その下で、国富さんが妙なる調べを奏でつつ、お客様をお見送り──。
桜の下での特別企画「落語と笛の競演」は、無事におひらきとなりました(^0_0^)
その夜は、イタリア料理「イ・ルンガ」で大和牛を使った料理の数々に舌鼓を打ち、奈良を堪能して帰途に就きました(^q^)
ご来場の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました☆☆☆