2012.05.26 「東京タワーは美しい!」
25日(金)は仕事の打ち合わせで東京に行きました。
行き先は東京芸術大学。新幹線~山手線と乗り継ぎ、JR上野駅で降りた途端、芸術の森に来たことを実感しました(^0_0^)
改札を出てすぐにあるのが東京文化会館。今日の催しはウィーンフォルクスオーパーの『メリー・ウィドー』か…、観たいなぁ。上野公園は歩くだけで文化の香りを感じます。美術館だけでも、国立西洋美術館・上野の森美術館・東京都美術館・東京芸術大学大学美術館…そこに東京国立博物館と国立科学博物館を加えたら、全部で6つあることになります! 新緑から深緑へと移り変わりつつある上野の森を満喫しながら、芸大に到着。
事務局長の畑中裕良さんを訪ね、“おぺらくご”の話に花が咲きました。
そうそう、6月30日(土)には吹田メイシアターで、おぺらくご『フィガロの結婚』を上演しますので、どうぞよろしくお願いします☆
それはともかく、その後、畑中さんとは文化論で盛り上がりました。今、上野では「上野の山文化ゾーン」という構想を推し進めているんだとか。「動物園や美術館や劇場が個々に動くのではなく、トータル・コーディネートした動きを作りたいのです」と畑中さん。
そして、上野はもともと寛永寺の敷地だったことを教えていただきました。京都御所の鬼門(北東)に最澄が延暦寺を建てて平安京を守ったように、寛永年間に江戸城の鬼門(北東)に天海大僧正が寺を建て、徳川幕府の安寧を祈ってきたのが寛永寺なんだそうです。戊辰戦争で倒幕派により壊滅的な打撃を受けましたが、やがてお寺は境内の殆んどを万民の平安と繁栄のために提供し、今日の上野公園があるのだとか。
浅草寺があってこその浅草であり、寛永寺があってこその上野なんだなぁ。東京が栄える理由(ワケ)が分かりました。対して、大阪は天王寺公園と四天王寺が解離している…。ここが大きな違いなんですね。大阪にもトータル・コーディネートできる人が登用されればええねんけど…。人が行き交う表参道に電飾を施す東京に対し、シャッターが降りて人通りの無くなった御堂筋のイチョウに電球を吊るすのが大阪(^o^ゞ
それもさておき、畑中さんの勧めで、東京国立博物館で開催中の「ボストン美術館収蔵展」を覗くことにしました。今回は日本美術の至宝と題し、快慶作の弥勒菩薩立像や、長谷川等伯筆の龍虎図屏風、曽我しゅうはく筆の雲龍図など、感動の作品がズズズィーと並んでいました。でも、ほとんどがフェノロサか、ビゲローのコレクション。明治維新におそらく安く買われて日本から流出してしまったものがこんなに沢山あるのかと、少し嘆息しながらも、至宝の数々を堪能した次第(^0_0^)
その後、とあるコーディネーター(Fさん)のお招きにより、東京タワーの真下にあるレストランに行きました。その名も「タワシタ」。店に着くなり驚いたのは、借景の美しさ。暮れなずむ東麻布の路地裏に聳える東京タワー! 綺麗にライトアップされたその姿に心を奪われ、暫し茫然とそこに佇みました。
料理もピカ一! 上質のワインとともに素敵なフルコースを堪能しました(^q^)
サプライズは東京タワーのライトがブルーに変わったこと。金曜日の夜の8時からのサービスだとか…、良い日に来あわせたもんです(^ー^) 食事の途中、テラスに出て夜風に吹かれながら見る東京タワーは格別。スカイツリーに勝るとも劣らない光景に、大満足の私でした。同行していた米朝事務所の田中会長が写真を撮り巻くっていたことを付け加えておきます。
でも、今回、せっかく上野に行ったのに、不忍池の東天紅本店に行けずじまいでしたf(^^; 次回は必ず行くぞ☆☆☆