2012.08.13 「『和のおけいこ』体験教室に参加」
大阪府には大阪府文化振興会議という組織があり、昨年、私はそこの委員になるようにとの依頼を受け、現在、定期的に文化振興会議に出席しております。いろんな職種の人たち、十数名によるサークルです。
財政逼迫の昨今、“府市統合”をも視野に入れて、どこにおカネを使い、どこを削るかを、文化行政の分野において検討する──、いわゆる諮問機関。私は最近の大阪の文化行政に対する考え方に疑問を感じる点もあり、会議では色々と新しい提案を申し述べてはおりますが、なにぶん我々には決定権も拒否権もないので、やるせない思いに駆られる時もあります。が、明日の大阪のためにと、無い知恵を振り絞っているところでございます(^o^ゞ
そんな中、大阪府が助成金を出している府民参加型の文化事業の視察にまいりました。視察と言えど、そこはそれ、舞台人であるがゆえ、思う存分楽しむ気持ちで参加しました。そして、感想はと言うと──、私が参加した事業に関しては、すべて面白かったです!
今日はその中の一つ、「体験教室“和のおけいこ”」をご紹介しましょう。
これは、普段、あまり日本文化に接する機会の無い人たちに、三種類の“和もの”を2時間半で体験してもらおうという企画です。その三つとは、お茶とお花とお能──。
茶道は和菓子と抹茶のいただき方と茶室での歩き方。華道は花器に実際に花を活けます。そして、能楽は能舞台で仕舞を舞うのです。場所は大阪天満宮のすぐ前にある朝暘会館。
しかも、講師陣が素晴らしい! お茶は裏千家助教授で今日庵直門の伊原宗昇さんが、お花は未生流庵家大阪支部長の西川良圃さんが、そして仕舞は観世流大阪副支部長の上野朝義さんが、それぞれ全くの素人を相手に丁寧に教えて下さるのです。
参加者は殆んどが親子連れ。子どもは小中学生から幼稚園児まで幅広く集まりました。かくいう私も、このジャンルに関しては全く素養が無いと言っていいほどの素人ですf(^^; お子たちと一緒になって、見よう見まねでお稽古に取り組みました。
あ~楽しかった(^ー^) もちろん、いずれも奥の深い“和もの”です。一朝一夕に極められるはずはありません。でも、先生方が分かりやすい言葉で話して下さったので、素直に稽古に集中することができました(^0_0^)
茶道の伊原宗昇先生、そしてお弟子さんたちとともに(^ー^) 黒文字や懐紙の使い方も勉強になりました。
華道教室では大人も子どもも全員が花を活けました。私の作品はいかがでしょうかf(^_^;?
観世流の上野朝義先生とともに(^ー^) 仕舞では謡曲『老松』のキリの部分「齢をさずくるこの君の、行くすえ守れと我が神託の、告げを知らする松風も梅も、久しき春こそめでたけれ」を実際に唄って、舞いも教えていただきました(^o^)/
今回、これを体験した子どもたちは、生涯“和もの”の雰囲気を忘れないだろうな。大人3000円、小人1500円、ペアなら1割引きの「和のおけいこ」は、値打ちありました☆☆☆