2012.08.14 「大阪府文化振興会議の視察、あと二つ」
大阪府文化振興会議の委員としての視察──、「和のおけいこ」に続いて、ほかに二ヶ所を見て回りました。
一つは、ポテトチップスというサークルが毎年行っている「中高生・児童絵画コンクール」の展覧会。画家の山下裕子さんが、子供たちの瑞々しい感性がさらに育つことを祈って続けられている絵画コンクールです。
今年は大阪・天王寺の茶臼山画廊にて開催。独創的な子供たちの能力にただただ感服しました。でも、山下さんは「16年続けてきましたが、パソコンの普及とともに(特に中高生の)独創性が薄れてきたようです」と、警鐘を鳴らされます。パソコンとどう向き合うかは、これからの時代、長い研究課題になりそうですね。
もう一つは、岸和田の浪切ホールで開かれた「子どもえんげき祭」の中の『ジャワの影絵で遊ぼう』というワークショッブ。インドネシアのジャワ島に伝わる影絵「ワヤン」を厚紙で作って、その場でスクリーンに映す体験コースです。
例によって、私は子どもたちに交じって、ワヤン作りに没頭しました。先生が「好きなものを作って下さい」と仰るので、私は厚紙に竜の絵を描き、それを切り抜き、大きな龍神を作りました。ガムランの演奏が始まる中、子供たちがそれぞれ作ったワヤンをスクリーンの裏に持って行き、映し出します。子どもたちに交じって私が自分の作品を“どや顔”で動かしているさまは、まるで私が子どものようでした(^o^ゞ
はっきり言って、これは大人が楽しめるイベントです。入場無料のこの企画は、お勧め!
私はこれらの文化事業が全体としては大阪府民にあまり知られていないように感じました。
あらゆるジャンルの大阪の文化事業を活性化させるにはどうすればよいか? 私は(ネット上でもいいから)トータル・コーディネートされた情報誌の発行を大阪府がすることではないかと思っています。例えば、[絵画]を検索したら、「日展」の情報から「ポテトチップス絵画展」の案内まで網羅されている情報誌の作成です。そう、かつて関西に旋風を巻き起こした「プレイガイドジャーナル誌」や「Lマガジン」といった類いのものです!
この秋は私、大阪の文化振興政策に向けて、少し動くことになるかも↑↑↑