2012.12.05 「宗像紀行、二日目」
翌朝は中津宮へ渡ります。宗像市神湊(コウノミナト)からフェリーに乗って、20分ほどで筑前大島に到着。
港には宗像大社中津宮の権禰宜、長友さんが我々一行を出迎えて下さいました。そして、可愛いキティー号(内装をキティーちゃんで飾られた巫女さんの軽自動車)で島全体を小気味良く案内して下さったのです。
というのも、私はこの日の夕方6時半には大阪・道頓堀の劇場に立っていなければならないのです。でも、「どうしても大島に渡りたい」という私の我儘を叶えるべく、みーくんは午前9時半の船で渡って午後1時の船で帰って来るというスケジュールを立ててくれたのです。島に居られるのは僅か3時間。長友さんは、3時間で我々が神社参拝をして、島を周遊し、御嶽山(ミタケヤマ)の頂上から沖ノ島を遙拝し、ゆっくりと昼食を摂って帰るというコースをお膳立てして下さいました(^人^)
まずは、湍津姫神(タギツヒメノカミ)が祭られている宗像大社中津宮に参拝。小さな境内ながらも柔和な空気に満ちていました。
境内にある不思議な模様の付いた“あずき石”。この島にしかない石だそうです。
特筆すべきは、お社をタラタラっと降り、そこを流れる谷川のほとりにある「天真名井(アマノマナイ)」という湧き水。御嶽山の地下水がここから湧き出しているそうなのですが、仄かに甘味さえ感じられ、とても美味しいのです☆☆☆
ちなみに、この谷川は「天の川」と呼ばれ、近くに織女神社・牽牛神社という二つの祠があります。
「天真名井」の辺りは大変厳かな氣に満ちていて、神域であることをひしひしと肌で感じました。
次に、御嶽山の頂上にあるお社を参拝。ふもとのお社が和御霊(ニギミタマ)であるのに対し、ここは湍津姫神(タギツヒメノカミ)の荒御霊(アラミタマ)が祭られていました。
この日は曇り空でしたが、遙拝所からは49km離れた所に位置する沖ノ島の稜線が・・・見えたぞ(^0_0^)
沖津宮に祭られている田心姫神(タゴリヒメノカミ)に思いを馳せ、参拝。沖ノ島には今も10日交代で神官が一人で仕えているのだという事実を聞くにつけ、宗像には太古の昔から素晴らしい女神さまが住まわれ、それを男が命がけで守ってきたんだなぁという古代のロマンを感じずにはいられませんでした。女人禁制の意味も分かるような気がしてきました。
島全体を色々と案内してもらい、最後に民宿「藤島」で昼食を満喫。
どれも旨そう…。私は「夏イカの丼」を注文。これは夏に釣れたイカを生きたまま瞬間冷凍し、食べる毎に解凍して、新鮮さを保ったまま味わうことができる自慢の料理だとか…あぁ、美味しー(^q^) みーくんが「宗像の魚を食べたら、ちょっとほかのとこのんは食べる気がしない」と言った意味が分かりました。米輝の額(ヒタイ)に一層輝きが増したことを付け加えておきますf(^_^)
宗像大社に祭られている宗像三女神。辺津宮~中津宮~沖津宮と一直線で結ばれ、その先は韓国の釜山(プサン)や大邱(テ-グ)に通じています。悠久の昔から、ここは大陸や半島との航行の拠点だったことも伺えます。
日本を守り、外国との交易も盛んに行ってきた宗像。温故知新──。宗像を知ることは、日本の未来を考える上で大切なことなのかもしれません☆☆☆
僅か3時間の筑前大島滞在でしたが、長いこと“おとぎの国”に行ってたような気になりました。
今回の旅で、私は存分に心の洗濯をすることができたようです(^ー^) 宗像大社の皆様、落語会のスタッフの皆様、そしてお客様、神様、仏様…、素敵なエネルギーを下さり、本当にありがとうございました(^人^)