2013.01.21 《くらしの中の民事調停》
19日(土)、大阪・中之島の公会堂で、大阪民事調停協会記念行事「くらしの中の民事調停」というシンポジウムが開かれ、我々米朝一門の噺家も招かれました。
これは、調停制度施行90周年、日本調停協会連合会創立60周年を記念して、「もっと府民に民事調停制度を知ってもらおう」ということで企画された催しです。
公会堂は満員のお客さまでぎっしり!
冬晴れに恵まれ、中之島の公会堂も一際、燦然と輝いていました(^0_0^)
株式の仲買人であった岩本栄之助により、大阪市に寄贈された大正7年竣工の公会堂。大阪が誇れる数少ない洋館建てです☆☆☆
それはさておき、今回のイベント──噺家は、南光兄さんと、そうば君と私の三人。我々は“落語&トーク”の部に出演しました。
『手水廻し』そうば
『つぼ算』米團治
『鹿政談』南光
以上の三席を演じた後、民事調停委員お二人(林さんと荒巻さん)を交え、中井雅之さんの司会で民事調停に関するトークが賑やかに繰り広げられました。
民事調停にはどんな案件が多いのか、また、いわゆる普通の調停とはどこが違うのかといった話を調停委員のお二人が具体的に披露。民事調停にかかる費用は、ほかの調停や裁判に比べると、うんと安いんだということも初めて知りました。
南光兄さんは「米團治の家庭を事例に出して言いますとね」と、朗々と不倫問題を喋り出し、会場は爆笑。皆さん、この日の内容は作り話ですよ! ウチの家庭は今は円満…いや、常に円満です。
それはともかく、「金銭貸借、近隣とのトラブル、男女問題など、身近な揉め事でお悩みの方は、自分だけで抱え込まずに、まずは簡易裁判所に連絡して、民事調停を利用されてはいかがですか」とのことでした。
民事調停──常識と譲り合いの心を双方に宿していただき、解決に努める──、とても日本的な制度だなと思いました(^ー^)
調停委員の皆様、大変な仕事でしょうが、これからもご活躍下さいませ☆☆☆