2013.07.01 《米朝一門会 in 岸和田》

30日(日)は、大阪府岸和田市の岸和田市立浪切ホールで行われた朝日新聞社主催「“朝日浪切落語”桂米朝一門会」に出演しました。

 

 

浪切ホールは岸和田の再開発事業の一環として港を埋め立て、2002年に竣工した豪華な文化施設です。

 

 

ホールの前には浪切神社があり、文化事業の成功祈願はもとより、秋のだんじり祭の成功祈願も執り行われているんだとか。

 

私は5年前の襲名披露公演や独演会など、これまでに何度も浪切ホールにおじゃましているにも拘わらず、一度も参拝したことがありませんでした。今回、その旨を館長さんに伝えると、「じゃあ、ご案内しましょう」と、一緒にお参りすることに…(^0_0^)

 

 

浪切神社──、神社と言いながら、祀られているのは浪切不動明王!

 

空海が唐からの帰国途中、荒れ狂う波を不動明王の利剣で切り、無事に帰還したという故事を今に伝える浪切不動尊。全国に数々ありますが、高野山南院の浪切不動尊は空海自身の作としても有名です。

 

その浪切不動明王が神社のご祭神になっていることに驚きました。まさに神仏習合! 浪切不動尊のほかにも、住吉大神や金比羅大権現など、海の神様がズラッと祀られてありました。

 

 

浪切ホールの館長、近松健二さんとお参りを済ませ、浪切不動明王の功力を戴いた私は、落語会の本番に臨みます。1552人収容可能な大ホールはすでに大入満員!

 

『子ほめ』鯛蔵

『秘伝書』団朝

『桃太郎』米團治

『千両みかん』八方

   〈中入〉

『阿弥陀池』南光

『子は鎹』ざこば

 

ご来場の皆様、ありがとうございました(^人^)

 

この日の八方兄さんの『千両みかん』、めっちゃ良かったです。無駄が削ぎ落とされ、それでいて生き生きと描かれており、大変勉強になりました。

 

 

楽屋弁当をよばれていると、八方兄さんが『菊江仏壇』に出てくる若旦那と菊江との関係性について、独自の考察を述べ始められました。ざこば・南光のお二人も意見を言い合い、大いに盛り上がりましたが…、その話はいずれまたf(^_^)

 

さて、終演後、私は天満天神繁昌亭夜席の「桂あさ吉独演会」に出演するため、天満へ直行。芸歴20年、吉朝門下の筆頭であるあさ吉君──。笛の名手のあさ吉君から助演の依頼を受けた私は、喜び勇んで楽屋入り。いやぁ、実に楽しい会となりました(^ー^)

 

『桃太郎』團治郎

『稲荷俥』あさ吉

『親子茶屋』米團治

『茶の湯』あさ吉

   〈中入〉

『夢組』あさ吉

 

トリネタの『夢組』は彼の創作です。マクラで自分が噺家になるまでの経緯をリアルに喋り、その流れで上手くネタに入り、爽やかなオチで幕──。実に、後味の良い落語会でした(^ー^)

 

終演後は繁昌亭前の居酒屋『CocoNano(ココナノ)』で打ち上げ(^o^)/

 

 

三味線の佐々木千華さん、お茶子の稲島桂子さん達とともに乾杯(^^)/\(^^)

 

 

美酒とスペイン風家庭料理に酔いしれました(^ー^) グラッシァス=Gracias!