2013.07.05 《尾花沢での落語会》
3日(水)は山形県尾花沢市に行ってきました。
「尾花沢落語を愛する会」主催による第14回らくらく寄席への出演です。かつては米朝、枝雀、志ん朝といった大師匠連の独演会を開いて来られた歴史ある落語会。しばらく途絶えていたそうですが、今回、尾花沢にご縁のある柳家さん生さんからお声掛けをいただき、前日が銀座泊まりだったので、東京駅から意気揚々と山形新幹線つばさに乗車。一路、尾花沢へと向かいます(^0_0^)
東北新幹線の軌道で福島駅まで行き、そこから在来線の奥羽本線へ──。在来線でも福島駅~新庄駅は新幹線が走れるように広軌の(幅の広い)レールに変わっているのです。ちなみに、鈍行も広軌の車両に変更済み。
とは言え、在来線の軌道を走るので時間がかかります。東京駅から福島駅までは1時間40分なのですが、そこからさらに1時間40分かかるのです。約3時間20分のつばさの旅──。
でも、私は奥羽本線を走るのはこれが初めて。これまで山形へ行くことは少なかったし、たまに行く時は大阪からの飛行機移動だったので、のんびりと行く列車の旅にワクワクしっぱなしo(^o^)o
この日は全国的に雨でしたが、車窓から見る田園風景の緑がとても鮮やかでした(^0_0^)
ところで、尾花沢には駅がないのです。訊けば、その昔、奥羽本線を通す時に住民が大反対したのだとか。ですから、最寄り駅は隣町の大石田。そこからクルマで移動。そして、ほどなく会場となる尾花沢サルナートに到着。
すでに「尾花沢落語を愛する会」の方々が一生懸命舞台づくりをされていました(^0_0^)
この日の出演は柳家さん生・桂米團治・三遊亭小円歌・柳家おじさん。みんな舞台づくりにこだわりを持つ人ばかり。高座の高さ、屏風のバランス、音響、照明の細部に至るまで「あーだ、こーだ」と指示します。驚いたのは、地元の皆さんが本当に一生懸命動いて下さったこと! 見事な舞台が完成しました☆☆☆ 感謝、感謝です(^人^)
柏屋食堂からの出前で腹ごなし。さん生さんは山形名物、冷やしラーメン。私はざるそば(^q^)
定番の佐藤錦のさくらんぼ! めっちゃ甘かった(^q^)
さん生さんも、小円歌さんも、私も、顔が綻びます(^ー^)
そして、いざ開演──。雨にも拘わらず、会場には沢山のお客様が詰め掛けて下さいました(^0_0^) これまた感謝(^人^)
『ん廻し』おじさん
『桃太郎』米團治
『親子酒』さん生
〈中入〉
『鏡屋女房』さん生
「三味線放談」小円歌
『子は鎹』米團治
終始、会場は温かい雰囲気に包まれていました。ご来場の皆様、誠にありがとうございました!
終演後は、スタッフのお一人、大類さんのお店「べにばな」で打ち上げ(^ー^)
「山形の名産、紅花をお店の名前に使っておられるんですね。黄色い花が赤くなるって不思議ですね」と私が言うと、赤く染まった紅花を見せて下さいました(^0_0^)
大類さんが「昔、枝雀師匠が絶賛されたお酒で宴を始めましょう」と、清酒「出羽桜」で乾杯! 数々の郷土料理に舌鼓を打ちました(^q^)
初めて見た山菜、ミズ。胡瓜をあしらいに。
山形では定番のお惣菜、だし。地元の人の発音は「だす」に近い言い方です。茄子や胡瓜や生姜など、いろんな野菜をみじん切りにして酒や醤油で味付けしたもの。酒の肴に良し、ご飯のおかずに良し、かなりハマってしまいました(^q^)
スタッフの方々からは「かの松尾芭蕉は尾花沢を気に入って、10泊したんですよ」との話をうかがい、大いに盛り上がりました(^0_0^)
翌朝──。さん生さんは史跡「山寺」を訪ねたそうですが、私は午前7時34分のつばさに乗り、尾花沢を後にしました。
というのも、4日(木)が私の母校である関西学院大学での年に一度の講義の日だったのです。山形~伊丹の飛行機が満席だったため、翼のない特急つばさに乗り、東京経由で帰阪。約6時間の列車の旅を満喫しましたf(^_^) (でも、国土交通省にお願い。一日も早く伊丹空港の便数枠を増やして下さいませ)
いやはや、山形県尾花沢市の旅はとても心に残るものとなりました。次回はゆっくり滞在しますね~☆