2013.11.06 《米朝米寿、満88歳》
本日、11月6日、米朝は晴れて満88歳となりました。
父がここまで来れたのも、ひとえに多くのご贔屓さまのお力添えの賜物だと、心よりお礼申し上げます(^人^)
思えば、米朝は事ある毎に「わしゃ55歳で死ぬと思う」と申しておりました。
自分の父や二人の師匠(正岡容&四世桂米團治)が、皆、数えか満の55歳で他界したためです。
実際、米朝は55歳の時に全身に黄疸が出て、3ヶ月もの入院をすることになったのです。
私は、あぁ来たか…いやいや、なんとか回復しますようにと、ひたすら祈念☆
お蔭さまで、以来33年──、何度か入院は繰り返したものの、父は今日まで生き長らえ、落語家で初めての文化勲章を受ける栄誉を浴するに至ったのです(^人^)
尤も、米朝が50代で寿命の危機を感じていたことから、早くに「米朝落語全集」が刊行されたというのもまた事実。
全7巻の落語本──、落語ファンはもとより、噺家の多くも、これを教科書のように愛用してまいりました。
すでに絶版となっていましたが、この度、以前と同じ(大阪・淡路町に本社のある)創元社から、増補・改訂版という形で刊行される運びとなりました。
「米朝落語全集」増補・改訂版は只今、全国書店で一斉発売中!
旧版では掲載されなかった持ちネタや、若い時の高座の活字化など、新しい演目が大幅に加わります。そこへ自筆原稿や上方語の索引ページなど、新しい企画も入り、全8巻となることが決定。
また、落語というものは同じネタでも、演じるたびにどこか変わるもの。旧版では、ネタによっては喋る順番が入れ替わっていたり、ツッコミの台詞がいつもと違ったりする箇所がありました。今回、それをすべて見直し、定本という形で世に送られます。
まずは、第1巻と第2巻が同時発売。以後、来年から毎月一巻ずつ刊行される予定。
全巻を予約して下さった方には、特典として、米朝の名前が入った扇子か、藤原せいけん画伯の影絵が施された手拭いのどちらか一つが贈られるとのこと。
詳しくは、創元社06-6231-9010までお尋ね下さい☆☆☆