2014.02.26 《桂米團治独演会 in 京都 by 慶治朗》

皆様、ご無沙汰しております。三番弟子の慶治朗でございます。本日は久々に私が代筆させていただきます。

 

23日(日)は、京都府立文化芸術会館にて毎年恒例の、京都ミューズ主催による桂米團治独演会がございました。

 

 

昨年に引き続き、今年も補助席まで完売の満員御礼でございますo(^▽^)o

 

この日の演目は──、

 

『いらち俥』 團治郎

『看板の一』 米團治

『上燗屋』 米紫

『子は鎹』 米團治

   〈中入〉

『地獄八景亡者戯』 米團治

 

たくさんのお客様にお越しいただき、賑々しく開演したのですが……実は私、この日は朝から一つの懸念がございました。と申しますのも、最近の師匠は相変わらず忙しく、昨年から続く「米朝落語全集増補改訂版」の校正作業に掛かり切りになっていらっしゃいます。特に今月に入ってからは、毎日のように落語会やその他の予定が立て込み、疲労のピークを迎えていらっしゃいました。師匠ご自身も「今までの人生で、今が一番疲れてるかもしれん…(´Д` )」と仰るぐらいに…。この日も朝お会いした時のやつれ具合と申しますと、それはそれは…突いただけで倒れそうな雰囲気でございました(汗)

 

そんなお身体で落語三席、しかも、トリネタは1時間の大ネタ『地獄八景亡者戯』ですよ。

 

師匠は会を無事乗り切られるのだろうか。否、乗り切られたとして、その後、無事でいられるのだろうか。もしかしたら、終わったあと、そのまま高座でバタン!ということになったら…と、若干ソワソワしていたのですが……そんな心配はご無用でございました!

 

お出番が近づくにつれて、徐々にお顔にも活気がみなぎってこられ、高座に上がられるや否や、一席目から大盛り上がり!! 師匠は無事…どころか、私の目にはいつも以上の覇気が映りました。

 

ただ、三席目の『地獄…』の後半の出来は、納得が行かなかったご様子で、帰りの車の中でも「やっぱり最後は疲れが出てしもたなぁ」と、ずっと気にしてはりました。私は気づかなかったのですが…お越しいただいた方はいかがでしたか? 宜しければ、ご感想をお聞かせ下さい。

 

また今回は、この日に合わせて(?)、京都府立芸術文化会館の舞台係さんが新しい座布団をおろして下さいました!

 
 

「寿」と「鶴亀」が裏表になっていて、ものすごくフカフカです(^-^)/

 

尤も、それに最初に座ったのは師匠ではなく、前座を勤めた團治郎兄さんでしたが(^-^ゞ

 

私も早くこの座布団に座って、皆様の前で落語ができるようになりますよう、精進致します!

     By 慶治朗