2014.06.12 《高知の旅 最終日》
高知の旅、三日目は雨となりました。
でも、この辺りは雨が似合います。木々の緑が一層際立って(^0_0^)♪
「くらうど」での美味しい朝食を摂りながら決めた最終日の行程は、青龍寺~ひろめ市場~龍河洞。
まずは、四国八十八霊場の第36番札所である独鈷山(ドッコウサン)青龍寺(ショウリュウジ)に向かいます。
土佐市宇佐町竜という場所は島のようですが、西側が須崎市と繋がっているのです。クルマで宇佐大橋を渡り、海抜255mの宇都賀山の中腹に境内があります。弘法大師の創建による真言宗豊山派の青龍寺。ご本尊は波切不動明王。
山門を潜るなり、強いパワーを感じました☆
本堂を参拝していると、後ろから、巡礼姿のおばさまが「今日は中へ入れませんが、旧暦の毎月28日には入れますき」と、やさしい土佐弁で話しかけて来られました。
おばさまはとても柔和な物腰で、四国八十八霊場の巡礼の尊さを分かりやすく教えて下さいました。今年が八十八霊場が開かれて1200年目にあたることや、納め札の意味──すなわち、ご縁があれば、巡礼者からもお札を戴くことができ、それは福を授かることになり、授けたほうもそれで幸せになれるのだということを教えて下さいました。
そして、なんと私に、何度も巡礼をした人でないと受けられない“錦のお札”を下さったのです!
彼女は私が落語家であることなど知るふうでもなく、ただただ笑顔で「徳島の巡礼の方からいただいた錦のお札…これ、あなたに差し上げますき、精進して下さいね。もし、いつか、あなたがこれを渡したい人に出逢ったら、差し上げたらよろしい。それでまた福が回りますき」と言って、立ち去ろうとされました。
「あの、せめてお名前だけでも」と訊くと、「原と言います。まぁ、がんばってねぇ」と、最後まで笑顔のまま、去って行かれました。
私は愕然としました。これこそ真の喜捨や! これこそ本当の奉仕の精神やと!
この錦のお札は、これまでに298回巡礼を繰り返した83歳の男性が受けられたお札でした☆
私は初めてお遍路の意義を学んだ気がしました。しばらく興奮醒めやらず…。
奥の院への山道も一際ありがたく感じられました。
さて、がらり雰囲気を変え、我々一行は昼食を摂るべく、土佐市を後にして、高知市内の「ひろめ市場」へと向かいます。
明神丸(明神水産)の鰹の塩タタキは最高(^q^)
ちなみに、うちの明神さんとは親戚ではないみたい(^o^ゞ 高知には明神姓が多いんですね。
そうそう、タタキって、どういう意味でしょうか? べつに鰹を叩いているわけでもないのにね。ご存知の方があれば、教えて下さいませ☆
「青龍寺」と「ひろめ市場」で結構時間を費やしたため、飛行機の出発時刻までの余裕が無くなってきました。明神さん達が「もう龍河洞は諦めましょうか」と言いましたが、運転に関しては自信のある(自称、猿田彦の)私。「駆け足で行きましょう」と、空港を通り過ぎ、再び山あいの道を走り、龍河洞に到着。
普通なら所要時間が約50分かかるコースを、約20分で(しかも、わぁわぁ歓声を上げながら)歩き、小走りでクルマに戻って、空港へ急行しました。
おかあさん、走らせてごめんなさい\(__) でも、ダイエットには良かったかも(^-^ゞ
考えたら、今回も“龍”繋がりでしたね。桂浜の龍王宮~大樽の滝(龍神姫伝説)~青龍寺~龍河洞、そして、高知龍馬空港。
今回の旅行で、私は高知の方々の人情を心の底から感じることができました。私も高知家の人間になれたかなf(^ー^;