2014.07.20 《なんで争うんやろなぁ》
パレスチナへの度重なる空爆を続けてきたイスラエル軍が、ついに18日(日本時間)、ガザ地区への地上侵攻を始めたと発表しました。侵攻理由は「イスラム強硬派、ハマスの地下トンネルを壊すため」。
すでに300人以上のパレスチナの住民が命を落とし、犠牲者の数はまだまだ増え続けているのだとか…。
イスラエルの蛮行に、私は悲しくなりました。
パレスチナのマンスール国連代表は「我が国が一刻も早くICC(国際刑事裁判所)の規定する条約に加盟し、イスラエルを“戦争犯罪”に提訴するしかない」と表明。
しかし、所詮は国連関連の組織。これまでも、国連がイスラエルへの非難決議を採択する度に、国連常任理事国の一つであるアメリカが拒否権を発動し、殆んどすべての国の思いを押し通すことができませんでした。
欧米に住むユダヤ人でさえ、今回のイスラエル政府のやり方を非難しているにも拘わらず、宗教的にイスラエルの傘下にあるホワイトハウスは従わざるを得ないのでしょう。アメリカのオバマ大統領はイスラエル政府の方針を「強く指示」しています。
仮にイラクが同じような侵攻をしたら、どんな発言をされるんでしょうね…。
考えたら、1967年の第3次中東戦争で、東エルサレム、ヨルダン川西岸、ゴラン高原、ガザ地区を強引に占領したイスラエル。2004年のオスロ合意で一部返還に応じたものの、その後は再び領地を拡大する一途。メディアは「入植地」という言葉を使用していますが、私はどう考えても「占領地」にしか思えません。
二千年前にイエス・キリストが「かの偽善的なる律法学者パリサイ人らよ、あなたがたはモーゼの教えを守ってなどいない。ご都合主義の野蛮的行為だ」と非難して彼らに処刑されましたが、まさにそれと同じ行為がその末裔によって繰り返されようとしています。
『新約聖書』の記述内容をもう一度、全世界の人に知ってもらう絶好のチャンスです。ホテルの机の引き出しに入れっぱなしでは意味がありません。
国連でいくら議決しても、拒否権を発動され、採択されない現実──。でも、だからと言って、諦めてしまったら、ますます悲しい結果を生むばかり。
ここは一つ、一人一人が声高に喋りましょう。「イスラエルさん、あんたはメッチャ恥ずかしいこと、やってはりまっせ」とね。
日本人は宗派の違いで戦争を起こしません。殆んどの人が「なんで争うんやろなぁ」と思っているはず。
国際連合は紛争を解決できないだろうけど、我々は国際世論を使えます。世論で世界を動かしましょう! 関西弁なら案外動かしやすいかも☆☆☆