2014.08.08 《真夏の動楽亭》
毎月1日から20日まで開かれている大阪・西成の動楽亭昼席──。
8月は6日と7日に出演しました(^0_0^)
席亭は桂ざこばさん。ざこば兄さんのご実家の土地に建てられた100人スペースの寄席小屋です。
ここから見る“あべのハルカス”はこんな具合。歩道の日陰は、阪神高速の高架の影です。
今席も暑い中のご来場、心より感謝申し上げます(^人^)
[6日]
『代脈』 鯛蔵
『看板の一』 ちょうば
『牛乳時代』 しん吉
『蛸芝居』 あさ吉
〈中入〉
『かわり目』 千朝
『淀の鯉』 米團治
[7日]
『阿弥陀池』 鯛蔵
『若旦那とわいらのエクスプレス』 しん吉
『うなぎ屋』 雀喜
『皿屋敷』 出丸
中入
『片棒』 米團治
『青菜』 米ニ
6日は若い世代のお客さんの姿が目立ちました。高座から客席を見てると…あっ、わが母校、関西学院大学古典芸能研究部の現役生が来てるではないかいな。あの人も来てる、この人も来てる…。動楽亭は高座と客席の距離が近いので、よく分かるのです。
また、動楽亭は稽古場としても使われています。実は6日の終演後も、二組の稽古が行われていました。(客席で)私がちょうば君に『掛取り』を、(楽屋で)南天さんがあおば君に『動物園』を。
ひとしきり稽古が終わった時、慶治朗が「師匠! 表で若い女性のお客さんが出待ちをしてはります」。「えっ、若い女性…なんで早よ言えへんねん。ちょうばの稽古なんかどうでも良かったんや。中へお通ししなさい!」。
訊けば、動楽亭で落語を聴くために、東京からやって来たとのこと。
成城大学に通う学生さんでした。
「僕は東京でも喋ってますよ」と言えば、「もちろん東京では何度も聴かせていただいているのですが、間近で見たかったので」。「あぁ、そう。嬉しいなぁ」「今、芸能文化史を研究しておりまして、『時代の流れで演じられなくなってしまった作品』を卒論のテーマにしようと思ってるんです」「それは凄い。がんばってね」「あの…ケータイの裏で悪いんですけど、サインいただけませんか」「あぁ、いいよ」。ふと見たら、東京の若手の噺家のサインがぎっしりと書かれていました。あ、俺だけやないんや…f(^^;
皆様、動楽亭は落語家を間近で見ることができます。まるで動物園の動物を観察するかのようにf(^_^) 檻はありませんが、噛まれることはまずないでしょう。たまに客に噛みつく芸人もおりますが…(^o^ゞ
動楽亭の名前の由来は、大阪市営地下鉄「動物園前」駅①号出口すぐのところで楽しめる寄席小屋ということ。冷房完備。避暑地としてもいいですよ(^-^ゞ
次回は私、今月23日(土)の「研鑽の会」に出演します。お気軽に、動楽亭へもお越しやす☆