2014.08.20 《『月刊京都』~「京都、おすすめスポット」》
白川書院から出ている『月刊京都』の9月号に、私が登場。しかも、巻頭エッセイで(^-^)/
この月刊誌は「地元発、京を楽しむ大人マガジン」というキャッチフレーズで、毎回、京都ゆかりの方が多数登場しています。
昭和30年に創刊し、今月で通算758号になるという老舗の雑誌です。ちなみに、今回のテーマは“和食”。「京のだし文化」について各界のお歴々が語っておられます。【特別対談】は茶道裏千家大宗匠の千玄室さんと、平安女学院学長の山岡景一郎さんとの組み合わせ。さすが、京都ですね(^0_0^)
私は「“上方”と京都の関係性」について綴らせていただきました。よろしかったら、読んでやって下さい(^人^)
そして──。
10月号のインタビューも受けたのです。次号は「紅葉特集」! 京都でお薦めの紅葉スポットを考えているうちに、このブログでも京都の名勝をちょこちょこ紹介してきたことに気づきました。そこで、今日は京都の寺院を中心に「お薦めの紅葉スポット」をまとめてみましょう(^ー^)
本当は滋賀県大津市の石山寺が好きなのですが、今回は京都市内に限らせていただきました。とは言え、京都の名勝地はそれこそ星の数ほどございます。したがって、ここ2年ほどの中で、ふらっと訪れて心に残った場所を羅列いたします(^∧^)
1.鞍馬寺
770(宝亀元)年、鑑真の弟子、鑑禎が鞍馬山に毘沙門天を安置したのが、鞍馬寺の始まりとされています。
本殿金堂(本堂)のご本尊は、毘沙門天・千手観音・護法魔王尊が三位一体となった「尊天」。この護法魔王尊とは、650万年前に金星から地球に降り立ったものなのだとか。
落語の『天狗さばき』にも鞍馬に住む天狗が登場しますが、この山を歩いていると、やはり天狗は本当に居るのかも…と思えてくるから、不思議です。
鞍馬山は、比叡山とともに京都の街を護っている山のような気がします☆
2.東寺
796(延暦15)年、桓武天皇により平安京の正門にあたる羅城門の両側に建てられた東寺と西寺。西寺は焼失してしまいましたが、東寺は今も洛南のシンボルになっています☆
嵯峨天皇の御代に空海に下賜されて以来、東寺は真言密教の根本道場として栄えてきました。
木造建築では日本一の高さを誇る五重塔や、ご本尊の薬師如来をはじめ、数多くの国宝があるにも拘わらず、少しも威圧的でないのがいいですね(^ー^)
3.醍醐寺
伏見稲荷大社とともに京都・伏見を代表するパワースポット☆
874(貞観16)年、空海の孫弟子である理源が准胝観音と如意輪観音を笠取山の頂上に安置して、ここを「醍醐山」と名付けたのだとか。
上醍醐へ登拝するには小一時間ほど要しますが、必ずや“不動の力”を授けてもらえることでしょう☆
4.神護寺
824(天長元)年、高尾の山中に和気清磨呂が開いたという神護寺は、空海も最澄も修行したという古い歴史を持つお寺です。
もちろん、高尾の紅葉は有名。昨年11月に金堂の薬師如来立像の前で落語を披露させていただいた感動は今も忘れられません☆
5.建仁寺
東山安井の安井金比羅宮で定期的に「桂米朝落語研究会」が開かれている関係で、近くにある建仁寺の境内もよく散策します。
1202(建仁2)年、源頼家が寄進し、栄西を開山として開かれた臨済宗のお寺。
「建仁寺ぬけてみようか蝉しぐれ」は米朝の句ですが、ここでは四季折々の花が楽しめます。
紅葉で有名な高台寺も、八坂の塔で有名な法観寺も、建仁寺の末寺です。
6.日向大神宮
一つだけ神社を挙げましょう。今回のオススメは八坂さんや松尾さんや上賀茂・下鴨でもなく、山科区の日向大神宮(ヒムカイダイジングウ)。
蹴上と御陵の間、日ノ岡にあるのですが、知る人ぞ知る神社です。ご祭神は外宮が天之御中主神と天津彦火瓊々杵尊、内宮が天照大御神と宗像三女神で、「京の元伊勢」と呼ばれています。
ここは、いつまでも知る人だけの神宮であり続けていただきたいです☆
【追加】広隆寺
太秦の広隆寺は7世紀初め、推古天皇の御代に聖徳太子によって建てられた真言宗のお寺です。
創建には当時の渡来系技術集団、秦氏が大きく関わっていたことから、秦公寺(ハタノキミデラ)とか、蜂岡寺(ハチオカデラ)、または太秦寺(ウズマサデラ)とも呼ばれています。
国宝第1号である木造弥勒菩薩半跏像を眺めていると、いつまでもここに居たいという思いに駆られます。
隣にある三本鳥居で有名な蚕の社(木島坐天照御霊神社)とともに、ここは平安京の成り立ちを探る上でも非常に興味深い寺院です。
以上、秋に向けての私が薦める社寺でした(*^ ^*)