2014.08.24 《研鑽の会 at 動楽亭》

大阪・西成の動楽亭で開いている「米團治・研鑽の会」も、早いもので18回目を迎えました。

 
0824①

 

23日(土)、今回も沢山のご来場をいただき、まことに有難いかぎり(^人^)

 

『つる』 慶治朗

『質屋蔵』 米團治

   〈中入〉

『桃太郎』 團治郎

『三枚起請』 米團治

 

『質屋蔵』は若い時に二度ほどやって、ずっと“お蔵入り”にしていたネタです。久しぶりに演じてみて、(まだまだ粗削りでしたが)あらためて「よう出来た噺やなぁ」と思いました。これからどんどん高座にかけていこうと決意した次第(^0_0^)

 

ところで、『質屋蔵』のマクラで「なぜ西成に質屋が多いのか」という話をし、「それが釜ヶ崎の語源に繋がってる」と解説したところ、客席から一斉に「え~っ」「ほんまかいな」という驚きの声が飛び交いました。これは、西成出身のざこば兄さんから聞いた話です。当日、舞台袖に居合わせた自称西成ボランティアガイドの団朝君にも確認を取りました。まず間違いないと思います☆ 詳しく聞きたい方は、次回どこかで『質屋蔵』をする時に是非お越しを(^o^ゞ

 

二席目の『三枚起請』も、マクラで飛田新地の“遊廓”を引き合いに出し、臨場感のあるネタにすることができました(^ー^)

 

さて、終演後は、團治郎と米輝を引き連れ、飛田本通商店街の「すし寛」へ直行。

 

 0824②

 

まずは生ビールで乾杯(^_^)/□☆□\(^_^)

 

 0824③

新鮮なネタが光ります!

 

江戸の寿司屋には無い、関西独特の備品が、これ。

 

 0824④

刷毛でつける醤油(たまり)壺。もう、大阪でも普段は生産していないのだとか。

 

たらふくいただいて「あ~美味しかった。お愛想を」と言ったところ、「あのぉ…実は、先ほどまで居られたカウンターのお客様が米團治さんのファンだとかで、すべて自分に付けてくれと仰って帰られました」とのこと。「えぇっ…」。なんと素敵な御仁でいらっしゃるのでしょう。“旦那”の鑑です! 見ず知らずの御仁、ご馳走さまでした(^人^)

 

テンションが上がった私は、再び弟子を引き連れて、近くのお好み焼き屋「ちとせ」に寄り道。

 

 0824⑤

早速、厨房でご主人とツーショット(^0_0^)

 

ここは、先代ご主人の代から米朝一門を応援して下さっていて、若手の噺家の色紙まで貼っていただいているのです。たまたま、地元出身のヒップホップMC、SHINGO★西成さんの色紙を見つけたので訊いたところ、「よく来られますよ」とのこと。実は、娘のゆかりが彼の大ファンなのです。帰宅後、娘に言うと、「今度、その店に絶対連れてって!」。久しぶりに、娘に尊敬されそう(^o^ゞ

 0824⑥

もちろん、「お好み」も「焼きそば」も美味(^q^)

 

ここはまた昔から外国からの観光客にも人気の店で、この日も一組入って来られました。我々が食べているうちに、ぞくぞくとお客さんが来店f(^_^;

 

心太(トコロテン)のようにお店を退出。あ~、美味しかった(^ー^)

 

“遊郭”にこそ上がりませんでしたが、西成区の飛田界隈(山王&太子)を満喫した次第(^o^)/