2014.10.01 《浅草界隈を散策》
先日の「松竹落語会」の巡業の合間に、寸暇を利用して浅草界隈を見物しました(^0_0^)
これまでも浅草寺をお参りしたり、仲見世を歩いたりはしたことはあったけど、その周辺をゆっくり歩いたことはありませんでした。そこで、今回は下谷~入谷~千束と、台東区の“ディープ・ゾーン”を散策。
まずは、東京メトロ日比谷線入谷駅から西へ徒歩3分、下谷二丁目に清々しい森を発見(^0_0^)
小野照崎神社──。ご祭神は小野篁命(オノノタカムラノミコト)。平安初期の儒学者、歌人。子孫に小野道風や小野小町が輩出したことでも有名な人。
後日、小野照崎神社にお参りしたことを林家正蔵さんに伝えると、「そこは境内に“富士山”があるんだよ」と告げられました。「ええっ…あぁ、そういや、小さな築山があったなぁ」。そうか、下谷は根岸三平堂からも程近い所。彼が詳しいのも当然です。由緒書を読み直したら、「富士塚と呼ばれている築山が施された浅間神社は重要有形民族文化財に指定されている」ことが判明! 「6月30日と7月1日のみ、一般に開放されている」と記載されていました。
また、この境内には「御嶽神社」と書かれた祠もありました。東京の下町に山岳信仰の尊さを伝えてきた神社があることを知り、驚いた次第。昔から我々の先祖は火山国ニッポンとしての畏怖と畏敬の念を持ち合わせていたんだなぁと、痛感することしきり。
さて、下谷から入谷を抜けて千束へと向かいます。ここは、吉原(遊廓)があった場所。
“酉の市”の発祥の地として知られる鷲神社(オオトリジンジャ)を通って、しばらく歩くと…ありましたよ、吉原神社!
ご祭神は倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)。いわゆる「お稲荷さん」です。昔からの玄徳稲荷と、比較的新しい稲荷四社(明石・開運・榎本・九郎助)が合祀されていました。
近くの吉原弁財天(市杵嶋姫命)は、実に艶やかで、楽しげでした(^0_0^)
訊けば、三年ほど前までは吉原神社には社務所すら無かったのだとか…。社務所ができてから、参拝のお客さんも増えたとのこと↑↑↑ いろんな話を聞いているうちに、もっと浅草界隈のことが知りたくなり、「浅草名所七福神」の福絵を購入(^o^ゞ
その後、今は埋め立てられて公園となっている山谷堀を突っ切って、待乳山聖天さんに到着。
読み方は「まつちやましょうでん」と、濁ります。浅草寺(センソウジ)の支院で、正式名称は待乳山本龍院と言うんだそうです。
ご本尊は、歓喜天(聖天)と十一面観音(^∧^)
下の駐車場と本堂を結ぶ「さくらレール」。
めっちゃ可愛いかった(^ー^)
ここからは、隅田川越しにスカイツリーもはっきりと見えます。
さて、いよいよ浅草寺(センソウジ)を参詣──。
正式名称は金龍山浅草寺。ご本尊は、聖観音菩薩(秘仏)。
正面の雷門は、徳川家光公が門を再建する時、左右に風神雷神を設けたことから「風神雷神門」と名付けられたのが、いつしか縮まって「雷門」と呼ばれるようになったのだそうです。過去何度か火事で焼失し、現在の門は故・松下幸之助氏によって寄進された鉄筋コンクリート造りであるとのこと。
毎度のことなれど、観光客の多さにビックリ(^o^ゞ
参拝の後、恥ずかしながら…今回初めて「浅草花やしき」に入りました(^o^ゞ 子供の頃から一度行きたいと思いつつ、行く機会がないままオッサンになり、もはや子供向けの遊園地になど到底入れない…と思っていたのですが、ジェットコースターが走る光景を目の当たりにすると、矢も盾も堪らず、1000円払って入園!
幸いなことに、同行していた三味線奏者の豊田公美子さんも弟子の慶治朗も「花やしき」を知らないことが分かったので、「後学のために彼らを連れて行く」という理由づけができたのです(^o^ゞ
いやぁ、入って良かった! すっかり童心に戻りました(^o^)/
おそらく日本一低いであろう「ちびっこ観覧車」を目の当たりにした時は、思わず笑ってしまいました(^o^)/ 係りのお姉さんも笑(ワロ)てはった(^ー^)
ジェットコースター、結構怖かったf(^_^; 決して侮れません(*^ ^*)
なんと園内には滝もあり、不動明王が祀られているのです☆
さて、花やしきを出た我々は、ようやく演芸場に到着──。
噺家として、順番が反対のような気もするのですが…この時は昼席が歌春さん、夜席が遊雀さんがトリを勤めておられました☆☆
このあたりを歩いていると、なぜかホッとします。それぞれ皆の故郷という思いが芽生えるのでしょうか?
染絵てぬぐいの店「ふじ屋」でお洒落な手拭いを購入!
アーケードに入るや否や、次々と魅力的な食べ物屋さんが現れます。餃子、焼きそば、甘味処、寿司屋…すべての店に入りたくなる衝動に駈られますf(^_^;
この日は「十和田」という蕎麦屋に入店──。
壁に書かれた数々の日本酒の銘柄が、私と公美子嬢の食指をそそります。
「冷酒を1本と、天婦羅の盛り合わせ!」
出てきた天婦羅の美味しかったこと!!
燗酒も取り混ぜて、銚子が5~6本並びました(*^q^*)
店名の「十和田」とは、十和田湖周辺の蕎麦粉を使っていることに由来するのだとか。
すっかり出来上がって、お店をあとに──。いろんな角度から浅草を堪能しました☆☆☆
浅草はある種、大阪の新世界と似ています。でも、違うところもあります。一番の違いは社寺の有無。浅草には浅草寺を中心として栄えてきたという誇りや気概が感じられますが、大阪・新世界には核としての社寺が存在しません。そこが大きな違いだと思いました。いつか動楽亭に神社仏閣を寄進しませんかと、ざこば兄さんに提案しようf(^^;
浅草を知るにはまだまだ時間がかかりそう(^-^ゞ
次、来た時は、ここへ入ろう☆☆☆