2014.10.09 《真名井神社~伊雑宮、近畿縦断の旅[後編]》
丹後の宮津と志摩の磯部を結ぶ旅──。
金引の滝で心癒され、さあ、三重県志摩市へと向かいます。
宮津ICから自動車道に乗り、綾部Jct~吉川Jct~吹田Jct~草津Jct~亀山Jctを経由して伊勢西ICで降ります。五十鈴川にかかる浦田橋を渡り、五十鈴トンネルを抜けて、志摩磯部に到着──。
志摩市磯部町に広がる田園地帯から見る伊雑宮の社叢(シャソウ)、いわゆる鎮守の森です。
お社は、近鉄志摩線上之郷駅の近くに、静々と佇んでいます。
伊雑宮(イザワノミヤ)──。一般的には「いぞうぐう」と呼ばれ、皇大神宮(内宮)の別宮であり、度会郡大紀町の瀧原宮とともに「天照大神の遙宮(トオノミヤ)」と称されているとのこと。ご祭神は天照坐皇大御神御魂(アマテラシマススメオオミカミノミタマ)。
昨年、お伊勢さん(外宮・内宮)の遷宮が済み、今年は12箇所ある別宮の遷宮の年。
伊雑宮も11月28日の遷御に向けて、新しい社殿の建築が行われていました。
これまでにもここへは何度か足を運んでいますが、いつ来ても爽やかな鳥の声が聞こえてきます(^ー^)
今回初めて境内の一隅に面白い形をした御神木があるのを発見☆
「巾着楠」と呼ばれている根元が袋のように膨らんだ大きな楠!
温かく穏やかなエネルギーを戴き、清々しい気持ちで大阪へ戻るべくクルマを走らせていると、「←天の岩戸」なる看板に遭遇。
細い脇道を上って行くと──、
ありましたよ、“天の岩戸”が!
正式名称は、ここの地名から「恵利原の水穴」と言うんだとか。環境省の「名水百選」にも指定されているそうです。
近くには小さな滝があり、修験者の行場になっていました。
そこから、さらに険しい山道を5分ほど登った所にあるのが“風穴”。
滋賀県の河内風穴のような大きなものではないけれど、かつてここで修行をした人々の思いが伝わってくるようでした。
木漏れ日が神々しく、実に爽快☆☆
疲れが一瞬にして吹っ飛びます(^-^)/
元伊勢~伊勢の旅をして、「日本に生まれてよかったなあ」と、あらためて思いました。目には見えないけれど、列島各地には太古の昔から大きなエネルギーが循環している所が沢山あり、それが日本を支えているのだと思えるようになりました(^ー^)
帰宅後、家に常備している近畿地図を開き、真名井神社と伊雑宮を直線で結んでみたら、鞍馬山と比叡山が線上に重なったのです。いや…それがどうしたと言われたらそれまでですが、大昔からの霊山と言われている鞍馬山と、最澄によって開闢された比叡山が、元伊勢~伊勢ラインに並ぶなんて、凄いと思いませんか?
神氣をいっぱい戴いた私──、また元気な高座を勤めますね☆☆☆