2014.11.13 《桂米團治独演会@大丸心斎橋劇場──“リクエスト落語会”》

1113①
 
11日(火)12日(水)の二日間、大阪・ミナミの大丸心斎橋劇場での私の独演会には、沢山のお客様が詰めかけて下さいました(^ー^) 心より御礼申し上げますm(__)m
  
大阪新音主催の「桂米團治独演会」では毎回、膝代わり(色物)に落語以外の方をお呼びしています。漫談や奇術や太神楽などなど。で、今年は女道楽(三味線放題)の内海英華さんにお願いし、艶やかな高座を勤めて頂きました(^0_0^)
 
1113②  
 
高座での華麗な三味線演奏だけでなく、出囃子やハメモノ、はたまたシャギリの太鼓まで打って下さり、感謝感激(^人^)
 
注目を集めたのは、トリネタをお客さんのリクエストで決める趣向☆☆☆
 
1113③ 
 
『くしゃみ講釈』『高津の富』『小倉船』『崇徳院』『たちぎれ線香』『どうらんの幸助』『百年目』『らくだ』の八席から一つ選んで、投票用紙一枚を箱の中に入れるのです。
 
1113④ 
 
8個の投票箱は米朝事務所の今井浩社長による力作☆ 休憩時間までに票を入れてもらい、中入後に箱を舞台まで持ってきて、前座(11日=米輝、12日=そうば)と舞台番(慶治朗)が高座の上で開票するという実に原始的…いや、厳正なる方法です。
 
最も得票の多かったネタを私がすぐに演じるという過酷な企画(^-^ゞ
 
初日は、思ってもみなかった『らくだ』に決定! 二日目は、これまた予期していなかった『高津の富』に決まりました!
 
【11日(火)】
『つる』 米輝
『淀の鯉』 米團治
「女道楽」 英華
『鹿政談』 米團治
   〈中入〉
『らくだ』 米團治
  
初日は一席目のネタに入った瞬間、お客様が一人倒れられ、ネタを中断して弟子二人が担いで外へお運びするというアクシデントが発生──。私の脳裡には二年前の神戸朝日ホールでの出来事が甦りました。でも、咄嗟にフィギュアスケートの羽生選手のアクシデントの話をしたり、最近の噺家のアクシデントの話をしたりしていくうちに、舞台と客席に一体感が生まれました。体調を崩されたお客様には申し訳ないのですが、これまでで一番盛り上がった『淀の鯉』となりましたf(^ー^;
 
幸い、そのお客様は到着した救急車に乗ることなく、別室で休まれた後、タクシーで帰られたそうです。結局、私の噺を殆んど聴くことが叶わなかったので、米團治手拭いだけ持って帰っていただきました。
 
1113⑤ 
 
【二日目】
 
『手水廻し』 そうば
『淀の鯉』 米團治
「女道楽」 英華
『鹿政談』 米團治
   〈中入〉
『高津の富』 米團治
 
『高津の富』は、ちょっと焦ってしまったようです(-_-;) 忌憚のないご感想を頂けたら幸いです☆☆
 
それと、初めて落語会に来られた方のために、プログラムの中にでもノミネートされた演目の簡単な説明を書いておいたら良かったなぁと思いました。
 
中には、まるっきりネタの様子が判らぬため、投票用紙を持ち帰った人もあったとかf(^^;
 
八席のうち三席はハメモノ(噺の中に入る囃子)が入るため、開場前に英華さんと細かく音合わせをしていたのですが、徒労に終わりました(^o^ゞ
 
色々と課題の残った“リクエスト落語会”でしたが、「面白い趣向だ」との声が多く、またいつか挙行しようと思った次第☆☆☆
 
ご来場まことにありがとうございました(^人^)
 
二日目の終演後は、ホテル日航大阪の西隣にある割烹「ままごとや」で出演者を慰労。そこへ宗像大社での落語会をプロデュースしてくれた荒井かおり女史も加わり、次回の企画などで大いに盛り上がりました(^o^)/