2015.03.20 《米朝、逝去》
2015年3月19日(木)午後7時41分、桂米朝は眠るようにあの世へ旅立ちました。
ここ数年、脳梗塞や骨折などで入退院を繰り返していた米朝ですが、昨年の秋に肺炎を起こしてからは、病院でほぼ寝たきりの生活を送っておりました。とは言え、毎日テレビを観て、家族や弟子の話には普通に応対し、殊に周りの者が昔話を語り始めると、目を輝かせて食い入るようにその話を聞いておりました。
この日、私は動楽亭昼席の出番を終え、いつもと同じように父の病院に向かっていると、慶治朗から電話が入り、「いつもと様子が違います。急に血圧が低くなりました」とのこと。病室に入ると、数値が50~30。先生の診断によると、吸引しても痰が殆んど出ない…ということは、もう自分で呼吸する力が無くなっている証拠なのだとか。
私は直弟子に連絡を入れ、様子を見守りました。
私の家族や弟たち、ざこば兄さんも駆け付けます。
それから、約2時間後、米朝は可朝兄さんをはじめとする数名の直弟子と、中川家の親族に見守られながら、少しも苦しまず、眠るように息を引き取りました。
今は、大きな功績を残してくれた父に、感謝の気持ちでいっぱいです。
沢山の弔電、メール、お電話、ありがとうございます。非礼の段、お許し下さい。
これからは、少しでも多くの“米朝スピリッツ”を次代に伝える所存でございます。