2015.12.05 《奈良経済同友会の例会で『鹿政談』を披露》
4日(金)、奈良経済同友会の「12月例会」に招かれ、奈良が舞台となっている落語『鹿政談』を一席、ご披露申し上げました(^^)/
会場は猿沢池の東側にある「ホテルサンルート奈良」──。なぜ、このホテルが選ばれたかと言うと、ここはかつて「尾花座」という芝居小屋があった場所なのです。桟敷席も設けられ、明治期には歌舞伎や文楽、落語に浪曲…と、さまざまなジャンルの芸能が繰り広げられていたのだとか。
1980(昭和55)年に惜しまれつつ閉館となり、その後はホテルサンルート奈良と生まれ変わり、観光事業の一翼を担う施設として今日に至っています。
ホテル前にある「われらが尾花座 ここにありき」という石碑は、米朝の筆によるものです☆
「尾花座」の来し方をつぶさに見て来られた代表取締役会長の中野重宏さんが「米團治さんに是非見ていただきたいものがあるんです」と仰るので、案内されるままに地下の日本料理店に入ると、そこには明治44年の噺家の顔付けが記された看板が掛けられてあったのです。
上方落語界が“桂派”と“三遊派”に分かれ、凌ぎを削っていた頃の貴重な看板! 「浪花落語」という文言や「三代目 桂米團治」という名前を見るにつけ、知らないながらも往時の「尾花座」の賑わいが伝わってきて、今日ここで落語をさせていただける喜びをひしひしと感じました☆☆
「ホテルサンルート奈良」の中野重宏会長と、今回の企画の仕掛け人でいらっしゃる「三輪そうめん山本」の山本太治社長に囲まれ、記念撮影(*^-^)(^o^)(^-^*)
男性のお客様が多かったにも拘わらず、とてもよく受けました(^o^)/
かつて「尾花座」であった所で『鹿政談』を演じることの意味を噛みしめながら高座を勤めました。
奈良経済同友会の皆様、大いに盛り上がって下さり、まことにありがとうございました(^人^)
それから、好物の「柿の葉すし本舗 たなか」の柿の葉すしと、「樫舎(カシヤ)」の葛焼きと、「本家 菊屋」の饅頭をお土産にいただきました。どれも絶妙の味! めっちゃ美味しかったです(^O^)v
ところで今回、着替える部屋として一般の客室を使わせていただいたのですが、入ってビックリ!
「新約聖書」ではなく、「古事記」とは…いいですね。
日本のホテルの“これから”を見た次第☆☆☆
中野さん、これからもおきばりやす↑↑↑