2016.03.25 《大相撲春場所──佐渡ヶ嶽部屋の朝稽古》
連日、熱戦を繰り広げている大相撲春場所──。毎年3月はエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)が大いに盛り上がります(^^)/
先日、佐渡ヶ嶽部屋の朝稽古を拝見しました。恥ずかしながら私、相撲の稽古場へお邪魔したのは初めて(^^;)
これまで本場所の土俵は何度か観戦してきましたが、稽古場を覗くのは何となく畏れ多い気がして、行かずじまいだったのです。
それが行くことになったきっかけは、今は亡き先代佐渡ヶ嶽(琴櫻)親方と米朝の繋がりによるものでした。
米朝が何かの機会に「琴櫻はええなぁ」と称賛した言葉に、先方がいたく感動して下さり、春場所で大阪に来られた時は毎回、武庫之荘の米朝宅まで親方自らご挨拶にお越し下さっていたのです。
招待を受け、本場所観戦をしたこともあった父、米朝。
先代がお亡くなりになり、当代の佐渡ヶ嶽(琴ノ若)親方の代になってもご挨拶は欠かされませんでした。
そして、今回──。米朝亡き後、初めての春場所。さすがの愚息も「今度はこちらからご挨拶に上がろう」と思い立ち、中日(ナカビ)にあたる20日(日)、陣中見舞いを兼ねて、初めて稽古場を訪ねたのです。
佐渡ヶ嶽部屋の春場所の稽古場は大阪府松原市にあります。近鉄南大阪線、高見ノ里駅から徒歩15分の所にある日蓮宗の善宗寺──。境内から、ぶつかり稽古の音が表にまで響き渡っておりました。
いやぁ、稽古の間は真剣そのもの。後援会の方々や、近所のファンの皆さんが見守る中、力士同士がぶつかり合う音の凄さに圧倒され、こちらも姿勢を正して見入ってしまいます。
やがて──。
真剣な稽古が終わると、親方が近づいて来られ、「今日はどうもありがとうございます」とお声掛け下さったのです。
稽古中とは打って変わって柔和なお顔で話しかけて下さり、「さぁ、ちゃんこをどうぞ」とお相伴に預かりました(^o^)
ちゃんこ鍋のほかにも、この日の特別メニュー、牛肉、猪肉、穴子、牡蠣などなど、豪華な料理が所狭しと出てきました。「これ、みんな、お相撲さんが作るんですよ」と、笑顔の親方(^-^)
横で給仕をして下さる力士の心遣いの、なんと細やかなことよ! ウチの弟子とはえらい違いや(^^;)
親方は現役(琴ノ若)時代と少しも変わらぬ格好良さ! 先代の娘さんと結婚され、佐渡ヶ嶽部屋を見事に受け継いでおられます。
「この稽古場を決めたのも先代なんですよ。ふらっと入ってきて『よし、ここにしよう』って。お寺のご住職は、それこそ呆然…ようやく『さすが押し相撲やな』と」
親方から口を突いて出る話の八割が先代の思い出でした。
相撲も伝承芸やな! 話の一つ一つが、とても有難く聞こえてきます。
女将さんの笑顔もとても印象的(^-^)
こういう家庭的な空気の中で琴奨菊関の大らかさも形成されたんだろうなと実感した次第(´V`)♪
今場所は後半失速してしまったけれど、来場所は再び優勝に向けて邁進して下さいね!
親方の息子さんは現在序二段の琴鎌谷。先場所は序の口優勝し、今場所も好成績(^^)/ “未来の琴櫻”よ、おきばりやす !!
稽古場を覗いたことで、今、私がすべきことがはっきり見えてきたようです。
親方に感謝☆ そして、先代に感謝☆