2016.11.28 《「姫路には国宝が二つある」》
26日(土)は姫路・宝積寺で第4回「桂米團治落語会」の開催。楽しい一日となりました(^-^)/
黄檗宗 寳積寺(オウバクシュウ・ホウシャクジ)のある兵庫県姫路市大善町は父、米朝の故郷。三年前に宝積寺の住職、吉井義峰さんと御縁が生まれ、毎年そこで落語会を開かせていただくことになったのです。
その宝積寺は、米朝の実家があった九所御霊天神社の真隣に位置します。以来、天神さんの高澤宮司もお招きしての神仏習合的な落語会を続けているというわけです(^◇^;)
この日は穏やかな小春日和となったため、早めに自宅を出発し、慶治朗の運転で山陽道をひた走り。
白鷺城(ハクロジョウ)こと姫路城を打ち過ぎて、まずは名古山霊苑にできた「米朝墓」へお参りを──。
なんと、米左くんのクルマが同時に到着! 訊けば、同じ時刻に「姫路キャスパ寄席」があるのだと。嗚呼、かち合ってしもたのか…申し訳ない。まぁ、一緒に参拝しようと、墓前に行くと──。
「名古山霊苑にはブッダの骨を納めた仏舎利塔もあるんやで」と、米左くんを案内──。
そうそう、「米朝墓」には米朝が作った四季折々の俳句も刻まれています。
[春]車など要らぬ朧のひがし山
[夏]建仁寺ぬけてみようか蝉しぐれ
[秋]風呂敷の柿としらるるみやげかな
[冬]打水の打ったるままに凍りけり
すべて米朝の筆致のままです。
ちなみに、この四句を染め抜いた手拭いは管理事務所横の売店「蓮(レン)」に置いてあるとのこと。ご希望の方は、お求めを☆
この墓石を選ぶのに際し、宝積寺の吉井住職にひとかたならぬ尽力を賜りました。改めて御礼申し上げます_(._.)_
美味しいお弁当で腹拵えをし、いざ本番! お蔭さまで、前座からよくウケました(*'▽'*)/
『みかん屋』 慶治朗
『親子茶屋』 米團治
〈中入〉
『つぼ算』 歌之助
『皿屋敷』 米團治
この日は尻上がりに笑いが増幅していく様子を実感! まるで笑いの神様…いや、仏様が降りてきたような気がしました☆☆
ご来場、心より御礼申し上げます(^人^)
終演後は、ご家族・スタッフの方々とともに酒宴を開始(^o^)/\(^o^)
去年“姫路おでん”の話で盛り上がったことを覚えていて下さり、今年はご住職の奥様の手作りによる“姫路おでん”が登場 !!
嗚呼、めっちゃ美味しい☆☆☆ なるほど、生姜醤油が似合います!
宴たけなわの頃、米左くんから連絡が入り、「姫路キャスパ寄席も大入でした」との朗報。良かった良かった(^^)/
そうそう、お隣の九所御霊天神社にも参詣しました。
すると、市杵島姫社の周りに白い石が敷き詰めてあるではありませんか!
実は以前、宮司さんに「この池の水が干上がったのが残念ですね」と申し上げたところ、早速いろいろとお考え下さり、水を溜めるには大層な工事になることから、折衷案として“枯山水”の池にされたとのこと。
私の一言で、色々と考えておられたとは…有難いかぎり(^人^)
かつて米朝が元気だった頃、多くの方が「姫路には国宝が二つある」と囃して下さいましたが、米朝が他界した後もこれまで以上に姫路へ来る回数が増え、ご縁を感じる毎日です。
来月11日(日)には、JTBからもお声掛けをいただきました。
もっともっと姫路のことを探究していきますね↑↑↑