2018.01.11 《年末年始を振り返る》
昨年末から年明けにかけては、あっと言う間に過ぎ去りました。
仕事に追われ、未記載分もあったので、今一度、年末年始を振り返ります。
12月13日の「事始め」こそ、芸事に携わる者にとっての“年始”なのかもしれません。それぞれの師匠の家を訪ねて「来年もよろしゅうお頼申します」と挨拶をする日。
米朝亡き後も、武庫之荘の実家に“お鏡”を供え、我が中川家と一門有志が酒宴に興じます。
この日は私の弟(渉)の初孫…すなわち米朝の曾孫にあたる花凛ちゃんが話題の中心となりました↑↑↑
いい具合に酔いが回ってきた頃、「よし、志代子ねえさんとこへ行こう」と、私は弟子を連れ、武庫之荘の“お鏡”を持参し、枝雀邸を訪問。
仏壇にお餅を供え、亡き枝雀兄さんの思い出話に花が咲いた頃、志代子ねえさんが「粕汁、食べて行って!」とお手製を出して下さいました。
その週の日曜日(17日)──。
岐阜県中津川市の中津川文化会館での落語会に、長年の枝雀ファンだった女性が来られ、「志代子さんに!」とお土産をことづかったからビックリ。
さて、それから怒涛の如くの舞台を乗り切り、27日(水)の「権太呂寄席」が仕事納めとなりました。
京都・岡崎の蕎麦処「権太呂」での落語会も、米朝・枝雀という大きな先達二人によって始まったんやなぁと、感慨に耽りながら、いざ開演──。
【18時開演の部】
「手品」 藤本惠一郎
『子ほめ』 りょうば
『崇徳院』 米團治
【2回目】
「手品」 藤本惠一郎
『みかん屋』 慶治朗
『高津の富』 米團治
毎度お馴染み「権太呂」のご主人、藤本惠一郎さんの“手妻”は今回も冴えわたりました☆
そして、この日は枝雀師の長男、桂りょうば君の陽気な高座が印象的でした(^^)/
さて──。
大晦日から新年にかけては、恒例となった滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールでの「ジルヴェスター・コンサート」の司会役♪
午前中に比叡山麓の日吉大社と律院へお参りし、午後からのリハーサルを終え、万全の態勢で午後10時からの本番に向けて、気合い充分の私。
岩田達宗(イワタ・タツジ)さんによる今回の演出は、私が天空から降り立つという趣向なのです!
お蔭さまで、びわ湖ホールは4階席までぎっしりのお客様。
ロッセン・ゲルゴフさん指揮による大阪交響楽団の演奏は、とても躍動的? ピアノに塩谷哲(シオヤ・サトル)さん、声楽に東京二期会の中島郁子(ナカジマ・イクコ)さんを迎え、びわ湖ホール声楽アンサンブル、ジルヴェスター合唱団 & ファンファーレ隊の皆さんとともに大いに盛り上がりました\(^o^)/
バーンスタイン作曲『キャンディード』序曲
ガーシュイン作曲「ラプソディ・イン・ブルー」
塩谷哲作曲「スパニッシュ・ダンス」
〈休憩〉
ロッシーニ作曲『セヴィリアの理髪師』第1幕抜粋
〈カウントダウンで新年へ〉
ヨハン・シュトラウスⅡ世作曲「観光列車」「雷鳴と稲妻」「美しく青きドナウ」
ヨハン・シュトラウスⅠ世作曲「ラデツキー行進曲」
アンコール曲にのって、私は再び天空へと消えて行き、お披楽喜。
今年も賑やかに新年を迎えることができました。感謝☆
もう何年も大津プリンスホテルで元旦を迎えるパターンが続いています。
「初日の出」を拝み、兵庫県尼崎市武庫之荘の米朝邸へ行き、家族で祝宴──。
2日(火)は、天満天神繁昌亭の正月興行(午前11時の部)に出演した後、サンケイホールブリーゼでの「米朝一門会」のトリを勤めるべく、梅田へ急行☆☆
年始の顔寄せにギリギリ間に合い、ホッと一息。
こちらが米朝事務所の取締役三人組。私は取り締まられ役かも…
終演後は若手の噺家数名を引き連れ、ブリーゼブリーゼの5階にあるタイ料理の「クワン チャイ」で乾杯(^o^)/\(^o^)
上機嫌で新幹線に乗り、東京へ──。
三日は、渋谷のNHKのスタジオから、四元中継の「東西笑いの殿堂」に出演。『正月丁稚』をする予定でしたが、前の演者さんとネタが被ってしまっため、急遽『茶漬間男』に変更。司会を勤めていた爆笑問題の太田さんがボソッと「正月からするネタじゃないよな」やて。失礼しました。でも、よう考えたら…一番正月らしいかも。
あっと言う間に三が日が過ぎましたが、まだまだ正月公演で全国各地を回っています☆☆☆
皆様、今年もよろしゅうお頼申します。