2018.03.26 《「アラカン爆笑寄席」@ 福岡国際会議場 》
24日(土)、福岡市の国際会議場で開催された「アラカン爆笑寄席」に出演。大勢のお客様とともに楽しいひとときを過ごしました。
福岡は「博多天神落語まつり」や「美案寄席」などで足繁く通っておりますが、今回は「アラカン爆笑寄席」!
「アラカン」とは嵐寛寿郎のことではなく、「アラウンド 還暦」の略語。すなわち、還暦を迎える…或いは迎えた世代の人のこと。まさに、私がその真っ只中!
福岡市が各種企業と協力し合い、「アラカンフェスタ」という実行委員会を結成。60歳からの輝くセカンドライフのためのさまざまな提案を国際会議場で行うのです。今年で第5回を迎えるのだとか。沢山の企業ブースが並ぶ中、3階ホールで開かれたのが「アラカン爆笑寄席」!
今回は江戸落語の三遊亭萬橘くんとの二人会! 初めてのカップリングに心踊らせながら、私は新大阪駅午前9時29分発ののぞみに乗車 ───。すると、ほどなく「福岡空港、閉鎖」というネットニュースが流れました。この日の朝、ピーチ航空の旅客機が福岡空港に着陸した際、タイヤがパンクしてしまい、滑走路に止まったまま動かなくなり、空港が閉鎖されてしまったとのこと。萬橘くんは羽田空港から今まさに搭乗しようとしていたところだったとか。当初「閉鎖解除のめど立たず」との知らせが入ったため、その時点で飛行中だった旅客機は佐賀や熊本などに振り替え着陸したけれど、これから福岡へ向けて飛ぶ便は全て欠航になったのだとか。飛ばないと知った萬橘くんは佐賀・熊本・北九州行きの便を探したのですが、春休みの土曜日とあって、どれも満席。茫然自失の立ち往生…。電話口で彼が「すみません…どうしようもないんです」と声を震わせるので、「かまへん、かまへん。しゃあないやん。でも、僕やったらヘリコプターをチャーターするけどなぁ」と、鞭打つような冗談を言って、彼を慰め?ました。
結局、お客様には「桂米團治独演会に変更します」ということで納得していただき、落語を二席勤めさせていただきました。
『青菜』 米團治
〈休憩〉
『子は鎹』 米團治
最初は萬橘くんのネタで笑いをとらせていただき、後半は落語についての解説もかなり詳しくさせていただいた次第☆
博多湾を間近に望む福岡国際会議場には沢山のお客様がお越し下さいました。心より感謝申し上げます。
終演後はすぐに帰途に就き、新幹線の車内で楽屋弁当を満喫していると、萬橘くんから再び電話が入り、「早くヘリコプターがチャーターできる芸人になるよう努力します」とのことでした。
萬橘くん、次回、ご一緒する時は「福岡ネタ」で大いに盛り上がりましょう!