2019.02.26 《2月の演目リスト》
「1月いく、2月にげる、3月さる」とはよく言ったもの。2019年2月もアッと言う間に過ぎ去ろうとしています。が、振り返ると濃密な落語会が色々とありました。
殊に、今月24日に新橋演舞場で開かれた還暦記念の独演会では、初めての試みとして『地獄八景亡者戯』を亡き父、米朝の映像とのコラボレーションでお届けした次第。
それも含めて、今月のステージの様子を次に記します。
【2日(土)】
▼ ユーベル寄席「桂米朝一門会」
大阪府豊能郡豊能町、ユーベルホールにて
[14時開演]
『ふぐ鍋』 小鯛
『つぼ算』 歌之助
『上燗屋』 ざこば
〈中入〉
『代書』 南天
『親子茶屋』 米團治
【3日(日)】
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」
兵庫県立尼崎青少年創造劇場「ピッコロシアター」にて
[14時開演]
「ご挨拶」 米團治
『ちはやふる』 米輝
『厄払い』 米團治
『佐々木裁き』 歌之助
『親子茶屋』 米團治
〈中入〉
『らくだ』 米團治
【4日(月)】
▼「動楽亭昼席」
大阪・西成、動楽亭にて
[14時開演]
『時うどん』 弥っこ
『初天神』 雀五郎
『大安売り』 米紫
『一文笛』 千朝
〈中入〉
『親子酒』 米左
『七段目』 米團治
【5日(火)】
▼「動楽亭昼席」
大阪・西成、動楽亭にて
[14時開演]
『時うどん』 弥っこ
『手水廻し』 雀五郎
『いらちの愛宕詣り』 紅雀
『七段目』 米左
〈中入〉
『稽古屋』 米團治
『帰り俥』 雀喜
▼「繁昌亭夜席 “笑福亭が米朝一門の噺をやってみる会” 」
天満天神繁昌亭にて
[18時半開演]
『東の旅・発端』 生喬
『宿屋町』 たま
『天狗裁き』 鶴二
『抜け雀(パペット=つる吉)』 鶴笑
『狸の賽』 岐代松
『質屋芝居』 米團治
〈中入〉
「座談」 米團治・竹林・伯枝・岐代松・鶴笑・鶴二
『茶漬間男』 伯枝
『一文笛』 竹林
この日は昨年秋の「松鶴生誕百年祭」のイベントを見に行った時、フィナーレで笑福亭の噺家が全員舞台に上がったため、急遽、私が囃子場でバレ太鼓を打ったのを何故か強く恩義に感じて下さり、この日ゲストに迎えていただいたという次第。笑福亭の皆さんが米朝の十八番(オハコ)を演じ、私が松鶴師匠の十八番を披露。打ち上げも大いに盛り上がりました。
【6日(水)】
▼「桂米朝落語研究会」
京都・東山安井、金毘羅会館にて
[18時開演]
『宿屋町』 二豆
『道具屋』 慶治朗
『佐々木裁き』 二葉『転失気』 優々
『天狗さし』 二乗
『皿屋敷』 鯛蔵
『京の茶漬』 米團治
『鴻池の犬』 小鯛
【9日(土)】
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」
滋賀県草津市、草津アミカホールにて
[14時開演]
「ご挨拶」 米團治
『桃太郎』 團治郎
『掛取り』 米團治
『ふぐ鍋』 吉の丞
『はてなの茶碗』 米團治
〈中入〉
『算段の平兵衛』 米團治
滋賀県と言えば、和菓子の「たねや」が有名。そこの洋菓子部門「CLUB HARIE」のアップルパイ「めで鯛」をお客様から戴きました。
【10日(日)】
▼「桂米朝一門会」
京都府城陽市、文化パルク城陽にて
[14時開演]
『普請ほめ』 二乗
『ちりとてちん』 吉弥
『佐野山』 南光
〈中入〉
『上燗屋』 ざこば
『親子茶屋』 米團治
▼ 第117回「ABCラジオ上方落語をきく会」
兵庫県尼崎市、あましんアルカイックホール・オクトにて
[昼の部=12時半開演]
『かぜうどん』 鉄瓶
『初天神』 雀五郎
『源平盛衰記』 たま
『崇徳院』 南天
〈中入〉
『質屋芝居』 生喬
『ハードラック』 仁智
[夜の部=17時半開演]
『子ほめ』 慶治朗
『動物園』 あおば
『試し酒』 吉弥
『湯屋番』 菊丸
『転宅』 松喬
〈中入〉
『天災』 銀瓶
『蔵丁稚』 米團治
進行役:朝日放送アナウンサー(三代澤康司・伊藤史隆・桂沙綾)
【11日(月・祝)】
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」
福井県越前市、越前市文化センター小ホールにて
[昼の部=13時開演]
「ご挨拶」 米團治
『桃太郎』 慶治朗
『七段目』 米團治
〈中入〉
『時うどん』 あさ吉
『代書』 米團治
[夜の部=17時開演]
「ご挨拶」 米團治
『阿弥陀池』 米輝
『稽古屋』 米團治
〈中入〉
『鯛』 あさ吉
『高津の富』 米團治
開演前に近くの総社大神宮に参拝。主祭神は大己貴命(オオナムチノミコト)ですが、実に多くの神様が奉られていました。
今回は日帰りだったので、殆んど散策はできずじまい。次回はゆっくり滞在して、名物のボルガライスもよばれますね。
ところで、ここは旧・武生市。2005年に今立町と合併して越前市になったのですが、落語会(夜の部)でのアンケートによると、9割のお客様が「名称を武生市に戻してほしい」とのことでした。
【16日(土)】
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」
福岡市、イムズホールにて
[14時開演]
「ご挨拶」 米團治
『看板の一』 團治郎
『稽古屋』 米團治
『上燗屋』 ざこば
〈中入〉
『芝居道楽』 よね吉
『らくだ』 米團治
イムズホールは博多天神落語まつりで毎年おじゃましている所。今回は私の独演会。しかも、ざこば兄さんがゲストとあって、大いに賑わいました。
【17日(日)】
▼「林家正蔵 桂米團治 二人会」
静岡市、静岡グランシップホール
[14時開演]
『いらち俥』 たま平
『一眼国』 正蔵
『子は鎹』 米團治
〈中入〉
『稽古屋』 米團治
『しじみ売り』 正蔵
終演後は「八千代 寿し鐵」で乾杯。美酒に酔いしれました。
【19日(火)】
▼「米團治・銀瓶のピロートーク」
大阪・天満、雲州堂にて
[19時半開演]
「フリートーク」 米團治 & 銀瓶
今回の話の内容もお越し頂いた人達だけの心の中に留めておきましょうね☆
【23日(土)】
▼ ライオンズクラブ335-B地区「大輪楽い配達寄席」
大阪・中之島、リーガロイヤルホテル 山楽の間にて
[15時開演]
『動物園』 優々
『大安売り』 ひろば
『上燗屋』 ざこば
『子は鎹』 米團治
昨年暮れの私の還暦パーティーと同じ会場での落語会となったことに御縁を感じ、より一層、心を込めて演じました。
【24日(日)】
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」
東京・銀座、新橋演舞場にて
[16時開演]
「ご挨拶」 千朝・米二・米團治
『道具屋』 米左
『しじみ売り』 正蔵
『上燗屋』 ざこば
『蔵丁稚』 米團治
〈中入〉
『地獄八景亡者戯』 米團治 with 米朝の映像
いずれの会も大勢のお客様が詰め掛けて下さり、噺家冥利に尽きました。
また、舞台係のスタッフの方々の心意気にも感じ入った次第。落語は一人で演じるものですが、決して一人でできるものではありません。皆様のご協力に大いに感謝。
3月も還暦記念の独演会をはじめ沢山の舞台が続きます。どうぞよろしゅうおたの申します☆