2019.03.31 《3月の演目》
3月もあっという間に過ぎ去りましたが、振り返れば今月もさまざまな舞台に出演していました。特に独演会が多かったですね。ざざっと日付順に記します。
▼「ざこば 南光 米團治 三人会」in 西宮
2日(土)14時開演
兵庫県西宮市、なるお文化ホールにて
『いらち俥』 弥っこ
『親子酒』 紅雀
『一文笛』 ざこば
〈中入〉
『蛸芝居』 米團治
『つぼ算』 南光
毎年恒例の鳴尾での三人会。今年も大入満員でした。
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」in 和歌山
3日(日)14時開演
和歌山市、和歌山県民会館小ホールにて
「ご挨拶」 米團治
『看板の一』 米輝
『鷺とり』 米團治
『禁酒番屋』 紅雀
『蔵丁稚』 米團治
〈中入〉
『算段の平兵衛』 米團治
こちらも定例の独演会。新聞取材で「和歌山の地酒『黒牛』が大好きです」と言ったものだから、楽屋見舞いにいろんな『黒牛』を戴きました。只今、美味しくよばれています☆
▼ 音楽劇『兵士の物語』 with 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
6日(水)と7日(木)、両日とも19時開演
横浜みなとみらい小ホールにて
第1部はコンサートマスターの崎谷直人さんをはじめとする神奈川フィルの演奏によりバッハの楽曲が披露されました。しっとりとバロックの雰囲気に浸った後、第2部は一転、ストラヴィンスキー作曲の『兵士の物語』を、川瀬賢太郎さん指揮、そして石田泰尚さんをはじめとする7人のオーケストラと私の語りにより楽しく演じました。
6日は初日の高揚が、7日は深みとゆとりを感じる出来映えになったと思います。
バッハとストラヴィンスキーの関係性も分かり、上質なコンサートに身を置くことができた幸せをひしひしと感じた次第。
「地方巡業で回りたいなぁ」と、別れを惜しみました。どなたか、よろしゅうおたの申します。
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」in 橿原
9日(土)13時開演
奈良県橿原市、かしはら万葉ホールにて
「ご挨拶」 米團治
『看板の一』 米輝
『替わり目』 米團治
『佐野山』 南光
〈中入〉
『茶漬間男』 しん吉
『愛宕山』 米團治
毎年「米朝一門会」でおなじみの橿原市で、今年は還暦記念の独演会を開いて下さいました。嬉しいかぎり!
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」in 三河安城
10日(日)14時開演
愛知県安城市、安城市民会館サルビアホールにて
「ご挨拶」 米團治
『狸の賽』 團治郎
『七段目』 米團治
『親子酒』 紅雀
『はてなの茶碗』 米團治
〈中入〉
『代書』 米團治
ここは初めて訪れた会館! 温かいお客様に支えられ、大いに盛り上がりました。
▼ 動楽亭昼席
12日(火)14時開演
大阪・西成、動楽亭にて
『子ほめ』 團治郎
『笠碁』 ひろば
『寿限無の本場所』 三金
『七段目』 米團治
〈中入〉
『幽霊の辻』 染二
『住吉駕籠』 呂鶴
ざこば兄さんが席亭を勤める動楽亭は、毎月1日から20日まで昼席が開かれています。10日までは米朝一門、11日からはほかの一門の方々も加わっての開催! 間近で聴ける動楽亭を今後ともよろしくお願いします☆
▼「桂米朝一門会」in 箕面
14日(木)18時半開演
大阪府箕面市、箕面市立メイプルホールにて
『みかん屋』 慶治朗
『手水廻し』 雀五郎
『寄合酒』 団朝
『一文笛』 ざこば
〈中入〉
『つぼ算』 南光
『七段目』 米團治
地元密着型の箕面での米朝一門会も長い歴史を持つに至りました。これからもさらなるご愛顧を☆
▼「桂米團治独演会」in 紀南
15日(金)18時半開演
和歌山県田辺市、紀南文化会館にて
『みかん屋』 慶治朗
『看板の一』 米團治
『ふぐ鍋』 ちょうば
『子は鎹』 米團治
〈中入〉
『蛸芝居』 米團治
毎年この時期に色んな趣向の落語会を組んでいただいている紀南文化会館ですが、今年は私の独演会! お蔭さまで、和気あいあいとした空気に包まれました。
▼「桂米朝一門会」in 八尾
17日(日)11時と15時の二回公演
大阪府八尾市、八尾プリズムホールにて
[11時の部]
『道具屋』 米輝
『明石飛脚』 しん吉
『つぼ算』 南光
〈中入〉
『上燗屋』 ざこば
『稽古屋』 米團治
[15時の部]
『ちはやふる』 米輝
『地下鉄』 しん吉
『火焔太鼓』 南光
〈中入〉
『一文笛』 ざこば
『蛸芝居』 米團治
いつも満員の八尾プリズムホール! 今回も、ざこば・南光という二人のお兄さまの熱演が光り、大いに盛り上がりました。
▼天満天神繁昌亭昼席「きん枝改メ 四代桂小文枝襲名披露公演」
18日(月)13時開演
天満天神繁昌亭にて
『米揚げ笊』 小きん
『犬の目』 ちきん
『時うどん』 三四郎
「漫才」 北 京一・京二
『鯛』 きん太郎
『大・大阪辞典』 文枝
〈中入〉
「口上」
『掛取り』 米團治
『野ざらし』 坊枝
『悋気の独楽』 小文枝
きん枝兄さんが、小文枝の名跡を四代目として襲名! 12日(火)にNGK(なんばグランド花月)で披露公演の火蓋が切って落とされ、18日(月)からの一週間は天満天神繁昌亭でも興行が営まれました。
初日の舞台にご一緒できて、嬉しいかぎり☆ 「お兄さん、小文枝襲名おめでとうございます!」
▼ YTV平成紅梅亭「東西特選落語会」
19日(火)17時開演の部
大阪・森ノ宮、森ノ宮ピロティホールにて
『青い瞳をした会長さん』 三語
『手水廻し』 方正
『質屋芝居』 米團治
〈中入〉
『まんじゅう怖い』 松喬
『赤とんぼ』 文枝
読売テレビ主催による平成紅梅亭が18日と19日の両日、森ノ宮ピロティホールで「東西特選落語会」を開催! 私は三回公演の最後の部に出演。その模様は4月2日(火)の深夜26時06分からの放送枠です。私の登場時刻は夜明け前。
また、この日は父、米朝の命日でした。午前中に姫路へ墓参り。
▼ 動楽亭昼席
20日(水)14時開演
大阪・西成、動楽亭にて
『ふぐ鍋』 小鯛
『天狗さし』 二乗
『向う付け』 紅雀
『本能寺』 米團治
〈中入〉
『憧れのひとり暮らし』 遊方
『寝床』 福楽
月亭遊方くんが「兄さん、今日の出番組みは前半と後半でめっちゃ色が違(ちゃ)いますやん」と言うので、「君も米朝一門やんか。そや、マクラで例の唄、歌(うと)て!」とせがみ、彼に『米朝一門の妾腹やさかい』を歌わせて、大いに弾けました。詳しくは、いずれまた☆
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」@ 内子座
21日(水・祝)11時と14時半の二回公演
愛媛県内子町、内子座にて
[11時開演の部]
「ご挨拶」 米團治
『道具屋』 米輝
『七段目』 米團治
『上燗屋』 ざこば
〈中入〉
『大安売り』 米紫
『猫の忠信』 米團治
[14時半開演の部]
「ご挨拶」 米團治
『煮売屋』 米輝
『稽古屋』 米團治
『一文笛』 ざこば
〈中入〉
『宗論』 米紫
『本能寺』 米團治
内子座は三度目ですが、今回初めて前日から内子町に入り、内子の宿で寛ぎ、朝から旧街道や里山を散策したので、内子の良さをよりよく知ることができました。忘れ去られつつある「和の精神」が、ここにはしっかり残っています!
この空間で演ずればこそ、落語の愉しさも倍増するんですね。
▼「桂米團治の落語を聴く会」@ 本長寺
24日(日)15時半開演
大阪・谷町、本長寺にて
『道具屋』 米輝
『稽古屋』 米團治
「鼎談」 瀬川和久 & 成瀬國晴 & 桂米團治
「小米朝」だった私が「米團治」を襲名してからずっと先代米團治師匠とのご縁で、ここ日蓮宗の本長寺で落語を披露させていただいております。説法と話芸、そして落語との身近な関係性を改めて感じました。
▼ 喜楽館昼席「きん枝改メ 四代桂小文枝襲名披露公演」
26日(火)14時開演
神戸・新開地、喜楽館にて
『動物園』 米輝
『鯛』 きん太郎
『ふぐ鍋』 枝女太
「太神楽」 ラッキー舞
『お玉牛』 春団治
〈中入〉
「口上」
『掛取り』 米團治
『一文笛』 小文枝
きん枝兄さんが小文枝を襲名されてまだ間が無いのに、高座姿がどんどん(もちろん良い方向に)変わってきておられるのに、びっくりしています。名前の持つ「力」って凄いですね☆
▼「桂米朝一門会」in 枚方
30日(土)13時と18時の二回公演
大阪府枚方市、メセナひらかた会館多目的ホールにて
[13時開演の部]
『子ほめ』 りょうば
『兵庫船』 米紫
『動物園』 南天
『笠碁』 ざこば
〈中入〉
『七段目』 米團治
『妻の旅行』 塩鯛
[18時開演の部]
『ろくろ首』 りょうば
『大安売り』 米紫
『代書』 南天
『上燗屋』 ざこば
〈中入〉
『蛸芝居』 米團治
『くしゃみ講釈』 塩鯛
定期的に開かれてきた枚方市での「桂米朝一門会」。昨年の地震により枚方市民会館が使えなくなり、会場を変更しての開催。お蔭さまで昼夜公演ともすぐに完売! 大いに盛り上がりました☆
3月も沢山のご来場、誠にありがとうございました! 4月も還暦記念の独演会をはじめ、さまざまな舞台で全国各地を回ります。何卒よろしゅうおたの申します。