2019.07.08 《6月下旬から7月上旬にかけてのあれこれ》
お蔭さまで、私の還暦&噺家生活40周年記念の独演会も華やかに幕を降ろすことができました。感謝感謝です。
6月下旬からのよしなしごとを記します。
【6月】
▼ 母の五年祭(没後5年の神事)斎行
27日(木)16時から
兵庫県尼崎市武庫之荘の米朝邸にて
6月27日は私の母、中川絹子の五回目の命日ということで、親族や米朝の直弟子、はたまた母が長年携わってきた日本舞踊の仲間が武庫之荘の米朝邸に集まり、五年祭を斎行。生前を偲びました。直会(ナオライ)の宴では久しぶりに顔を合わす人も多く、昔話に花が咲きました。
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」in 松江
29日(土)14時開演
島根県松江市殿町、島根県民会館中ホールにて
久しぶりに松江市を訪れました。八年前の「米朝一門会」や六年前の「落語と錦影絵の会」の時と同様、陽気なお客様の拍手喝采に迎えられ、満員の会場は大いに盛り上がりました。
「ご挨拶」 米團治
『子ほめ』 慶治朗
『七段目』 米團治
『笠碁』 ざこば
〈中入〉
『癪の合薬』 まん我
『景清』 米團治
▼「錢屋寄席」
30日(日)14時開演
大阪市天王寺区石ヶ辻町、錢屋ホールにて
大阪・上本町の新歌舞伎座の東側に新しいイベント空間が誕生! 昨年からは米朝事務所だけではなく上方落語協会主催の島之内寄席の会場としても使わせていただいております。今回は米朝一門による落語会。お蔭さまで大入の盛況。
『桃太郎』 慶治朗
『軽業講釈』 鯛蔵
『皿屋敷』 よね吉
『はてなの茶碗』 米團治
終演後は錢屋本舗の正木裕也社長の計らいで、近くの小料理屋「まも梨」にて美酒美食に酔いしれました。
▼ 天満天神繁昌亭リニューアル・オープン記念「特別興行」初日
1日(月)14時開演
天満天神繁昌亭にて
先月、一ヶ月かけて改修工事をしておりました天満天神繁昌亭 ──。装いも新たに、リニューアル・オープンしました!
会場前には繁昌亭前で鏡開きをし、お客様とともにリニューアルを祝い、大入の盛況の中、いざ開演。
『平林』 染八
『野ざらし』 喬若
『鹿政談』 あさ吉
「太神楽」 豊来家幸輝
『蛸芝居』 米團治
〈中入〉
「口上」 仁智、米團治、進行役:文也
「抽選コーナー」 あさ吉、手伝い:喬若・染八
『皿屋敷』 文也
『多事争論』 仁智
今月はリニューアルを記念しての「口上」と、手拭いと現金1万円が当たる「抽選コーナー」が付きます。毎日、顔ぶれが変わる特別企画です。
▼ 第285回 TORII寄席「桂米團治一門会」
1日(月)18時半開演
大阪・千日前、トリイホールにて
毎月朔日開催のトリイ寄席───。今回はウチの一門による落語会でした。三人の弟子の成長ぶりを感じることができ、ちょっと一安心。ほんのちょっとやけど…。
『金明竹』 慶治朗
『時うどん』 米輝
『いらち俥』 團治郎
『青菜』 米團治
〈中入〉
[ご趣向]
寄席の踊り「深川」 團治郎 & 慶治朗
仕方噺「勧進帳」 米團治 (演奏:浅野美希、桂米輝)
終演後はホテルプラザオーサカの菅原真一社長の計らいで、同ホテルの鉄板焼「逢坂」にて美酒美食に酔いしれました。
▼ 天満天神繁昌亭リニューアル・オープン記念「特別興行」三日目
3日(水)14時開演
天満天神繁昌亭にて
『時うどん』 新幸
『うなぎ屋』 愛染
『平の陰』 右喬
「なないろ三味線」 虹友美
『次の御用日』 仁嬌
〈中入〉
「口上」 米團治、仁嬌、進行役:福矢
「抽選コーナー」 あさ吉、手伝い:愛染・新幸
『大安売り』 福矢
『七段目』 米團治
繁昌亭昼席は今月から番組構成もリニューアルしました。これまでの午後1時開演から午後2時開演となり、10本あった出番数が8本になりました。「このご時世、3時間以上の公演は御覧いただくお客様が疲れるだろう」との配慮からです。すなわち、神戸の喜楽館と同じような時間配分となった次第。何卒よろしくお願い申し上げます。
▼ 関西大学 堺キャンパス「特別授業」
4日(木)14時40分~16時10分
堺市堺区香ヶ丘町、関西大学 堺キャンパスにて
この日は人間健康学部、森下伸也教授の「ユーモア入門学」の講座をお借りしての年に一度の私の授業です。
今回のテーマは「落語における上方と江戸の違い」。皆さん、熱心にお聴き下さり、ありがとうございました。
▼ 米團治プロデュース 第1回「中之島寄席」~米朝一門の定義~
5日(金)19時開演
大阪・中之島、フェスティバルタワー・ウエスト4階、中之島会館にて
新しく始まった私のプロデュースによる落語会。第1回は「米朝一門の定義」と題し、米朝の直弟子や孫弟子がそれぞれの個性を発揮しました。遊方くんによる歌「米朝一門の妾腹やさかい」は大ウケでした。
『金釣り』 団朝
『向う付け』 紅雀
『足上がり』 米團治
〈中入〉
『酔いどれ交番所』 遊方(あと、ギター弾き語り「米朝一門の妾腹やさかい」)
『一文笛』 宗助
▼「動楽亭昼席」
6日(土)14時開演
大阪・西成、動楽亭にて
『遊山舟』 小鯛
『餅屋問答』 ひろば
『夏の医者』 千朝
『足上がり』 米團治
〈中入〉
『あくびの稽古』 米左
『庖丁間男』 文之助
▼ 還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治独演会」千穐楽
7日(日)14時開演
京都・四条川端、南座にて
還暦&噺家生活40周年記念の独演会 ───。千穐楽は南座でした。お蔭さまで大入満員!
「口上」 米團治
『動物園』 吉の丞
『青菜』 米團治
「漫才」 酒井くにお・とおる
『素人浄瑠璃』 南光
〈中入〉
『地獄八景亡者戯(米朝の映像とのコラボレーション版)』 米團治
陽気なお客様に支えられ、華やかに “還暦巡業” の千穐楽を飾ることができました。『地獄…』の途中で、えらいハプニングが起きましたが、それは当日お越し下さったお客様同士の語り草ということにしておきましょう。
終演後は、南座の南側にある焼肉の「天壇」にて楽しく打ち上げました。