2023.2.4《 三年ぶりに豆撒き開催!》
2023年の節分、三年ぶりに全国各地で豆撒きが実施されました! 私は成田山不動尊大阪別院での節分祭に参加。二回目(午後1時の部)の福男として出役。「境内へお越しの皆さんに幸せが舞い込みますように」と願いながら、豆を撒きました(^◇^)/
成田山の不動明王の前では鬼も改心するとの言い伝えから、成田山では「鬼は外」とは言わず「福は内」とだけ唱えるのです。
実はこの日、一回目の豆撒きを終えられた宮川大助・花子さんと出逢い、久しぶりに楽しくお話しさせていただきました。
ここ数年、多発性骨髄腫という病気で車椅子生活をされている花子お姉さまですが、逢うなり「米團治さん、久しぶり! このマスク、節分仕様やねんで」「わぁ、ちゃんと鬼も居てる。可愛いですね。お手製ですか?」「もちろんやん。けど、マスク外したほうが鬼らしいやて。どない思う」「いや、あの…」
相変わらず舌好調の花子さんに元氣を戴いた私です(^^;;
また、この日、控室で八代目おけいはんの三浦理奈さんとツーショット写真を撮っていただきました。
「おけいはん」というのは2000年12月に生まれた京阪電車のイメージキャラクター。代々おもに女優さんが勤めてきたのですが、三年毎に変わるので、今年で八代目となるのです。私は初代おけいはんの水野麗奈さんとNHK総合テレビ(関西ローカル)「ぐるっと関西プラス」で四年間ご一緒してきた間柄なので、おけいはんには常に親しみが湧くのです(^◇^;)
それはさておき、そもそも成田山の総本山とは千葉県成田市にある成田山新勝寺のこと。歌舞伎の市川團十郎の家系(成田屋)とは切っても切れぬ深いご縁の間柄。古典芸能に携わる者として、そこで豆が撒けるのはとても光栄なことなのです。しかも、その豆というのが、大豆にあらず、落花生! 成田山では「地面に落ちた豆でも美味しく安心して食べられるように落花生にした」らしいのですが、これはやはり「総本山が千葉県成田市にある」がゆえの計らいであるような感じが致します^^;
その総本山の創建は平安時代中期に遡るのだとか。939(天慶2)年に起きた平将門の乱を鎮めるべく、寛朝大僧正が弘法大師自らが敬刻開眼した不動明王を捧持し、京から船に載せて大坂を経由して房総半島の尾垂ヶ浜に上陸。成田の地に奉安し、21日間の護摩祈願を斎行したところ、結願の日に戦乱が終息。以来、そこで新勝寺として関東の地を護り続けているのだそうです。なんと千八十余年の歴史があるのですね。
それに対して大阪別院ができたのは、うんと時代が下った昭和初期のこと。明治から大正にかけて大阪でも成田山新勝寺への信仰が盛んとなり、「関西に別院を」という気運が上昇。大阪市の鬼門(北東)を護るべく、また京都市の裏鬼門(南西)を護るべく、現在の寝屋川市香里園の地が選ばれ、総本山の不動明王の分霊を勧請。その時に力を発揮したのが京阪電車。京阪電気鉄道株式会社の多大な寄進により、根来寺塔頭の明王院をこの地に移転させて1934(昭和9)年に成田山大阪別院明王院が建立したのだそうです。
毎年「おけいはん」が豆を撒くのも、こうした経緯があるからなんですね。
歴史は浅いにせよ、今や関西の護り本尊として堂々と睨みを利かせて下さっている不動明王さま! これからもよろしゅうおたの申します🙏