2019.05.16 《5月の放送、執筆など》
早いもので、5月ももう半ば。私は相変わらず落語会に精を出しております。
今回は放送や執筆の情報を記しますね。
【ラジオ】
▼ KBS京都ラジオ「本日、米團治日和。」
毎週水曜日夕方5時半からお届けしている「本日、米團治日和。」のゲストは次の通り───。
[1日・8日]
落語家の桂二乗さん。
私の一つ上の兄弟子、桂米二さんの一番弟子である二乗くんは、三重県四日市市出身の噺家。常に周りへの気遣いや心配りを絶やさぬ努力家です。先頃、天満天神繁昌亭で開いた初めての独演会は大入の盛況となりました。
スタジオでは、学生時代にバレーボール部で名セッターとして活躍していた頃の話も飛び出しました☆
[15日・22日・29日]
古代史研究家の伴とし子さん。
丹後半島の網野町で生まれ育った伴とし子さんは、幼い頃から地元には浦島伝説やかぐや姫の話など沢山のおとぎ話を子守唄のように聞いてきたそうです。そして、『古事記』や『日本書紀』、『丹後国風土記』の逸文などにも同趣の物語が載っていることに着目。
「歴史の信憑性を図るには考古学と文献学、そして伝承の三つを重ね合わせて考えることが大切です。丹後はその三要素を併せ持つ唯一無二の土地だと言っても過言ではありません」と熱弁されるお姿は、彼女こそ丹後王国の日巫女(ヒミコ)の末裔ではないかと感じるほどでした。
三週にわたる元伊勢・大丹波王国の話をお楽しみ下さい☆
[6月5日・12日]
増田徳兵衛商店の第十四代当主、増田徳兵衛さん。
にごり酒「月の桂」でお馴染みの伏見の老舗の蔵元、増田徳兵衛商店は1675(延宝3)年の創業とのこと。でも、これは資料に記載され出した年なので、実際の創業はもっと古いのだとか。
先代の当主は生前、私の父、米朝と親しい間柄にあり、にごり酒が完成した1964(昭和39)年には一番に我が家に送られてきたのです。以来、中川家にとっての必須の味となった次第☆
もちろん、にごり酒以外にもさまざまな種類の清酒が取り揃えられてあり、スタジオにそれらを持参され、試飲させていただきながら「和食文化国民会議」や「ミス日本酒」など、日本酒談義に花が咲きました。
特に、日本酒を磁器に入れて長年寝かせているという話には、目からウロコが落ちました。50年ものの日本酒が発売される日も近いのだとか☆
探究心旺盛の十四代目当主のお話しをお楽しみに。
▼ ABCラジオ「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」
9日(木)9時~12時
朝日放送のアナウンサー、三代澤康司さんの番組に招かれました。この日は南天くんがパートナーを勤める日。落語通の二人に囲まれ、ドキドキしながらも思いの丈を喋らせていただきました。
▼ FM香川「Passion Live 情熱生放送 WEEKEND SHUTTLE」
10日(金)11時半~15時55分
桂こけ枝さんと筒井智子さんがキャストを勤めるラジオ番組に出演! 19日(日)の旧金毘羅芝居・金丸座で行う「桂米團治独演会」の告知をさせていただきました。
【テレビ】
▼ 瀬戸内海放送「にこまるカフェ」
11日(日)10時25分~10時45分
岡崎夢さんがキャストを勤める「にこまるカフェ」にも呼んでいただき、落語の話で大盛り上がり! 彼女は噺家としての素養もありそうでした。
【執筆】
▼「月刊朝礼」6月号(コミニケ出版刊)
3月号から四ヶ月に渡り連載させていただいた随筆の最終回。今月も目を通してやって下さい☆
▼「心に輝く旅の宝石箱」(交通新聞社刊)
JR西日本の広報誌「ブルーシグナル」に掲載された各界の方々の随筆が集約された単行本が発売されました。いやぁ、なかなか読みごたえのある随筆集ですよ。この中に私のエッセイも載っています。よろしかったら、ご覧あれ☆
さて、今月もまだまだ高座が続きます。還暦&噺家生活40周年記念の独演会もあと10ヶ所! 楽しく元気に勤めます。