2017.01.04 《「一年の又はじまりし何やかや」》
お蔭さまで、お正月の三が日は幸先良いスタートを切ることができました。
年末年始、よく風邪を引いていましたが、この冬は今のところ大丈夫。どうやら干し柿が効いてるようです!
元日は大津プリンスホテルから家族とともに帰宅し、久しぶりに自宅で年始を祝うことができました。
これまでは親族と一門が必ず武庫之荘の米朝宅に集合してたけれど、去年からそれが無くなり…但し、昨年は帝国ホテルでの仕事があったりで…。正月は噺家は忙しいのが当たり前ですもんね。ところが、今年は珍しく元日が空いたので(たぶん結婚後初めて)自宅で家族とともに過ごすことができたというわけ(^-^)
しかも…喜んでいいのかどうか分かりませんが、我が弟子も三人とも仕事が無かったので、自宅に全員集合(^◇^)
妻と共に、我が娘、ゆかりが急拵えで用意した「正月料理」をテーブルに並べると──、
一応、躾の「待て」ができたので、モモにも床にお皿を置いて“おせち”を振る舞いました。黒豆・出汁巻き・伊達巻きに、鶏の団子に白ごはん。
人間様には酒が入り、いつしか私は饒舌に…(´V`)♪
「今は元日から開いてる店が多いけど、昔は静かやったんやで」と、弟子を相手に蘊蓄を垂れ始めます。「高浜虚子の句に“初鶏や又物音の途絶えたる”というのがあるんやが、どんな状況を詠んだ句か、分かるか」と訊いたところ、三人ともポカンとした様子。「初めての鶏という漢字で“はつどり”と読ませるんやで」とヒントを与えたら、米輝が「分かりました」と手を挙げ、とんでもない答えを言い、大爆笑! 只今、それをマクラに使っています(^◇^;)
天満天神繁昌亭、サンケイホールブリーゼ、ともに大入の盛況となりました(^o^)/
[天満天神繁昌亭 新春特別公演 ──3日目 第1回]
『牛ほめ』 喬介
『野ざらし(ネタの後、踊り“かっぽれ”)』 生喬
『手水廻し』 染二
「演芸落語」 笑丸
『妻の旅行』 塩鯛
〈中入〉
「年始の口上」 文喬・塩鯛・米團治・ 染二
『梅花折り取り』 小南陵
『住吉駕籠』 文喬
『正月丁稚』 米團治
[サンケイホールブリーゼ“新春吉例”米朝一門会 ──3日の部]
「年始のご挨拶」 ざこば・南光・千朝・米團治・南天・吉の丞
『ふぐ鍋』 吉の丞
『へっつい盗人』 南天
『米揚げ笊』 ざこば
『正月丁稚』 米團治
〈中入〉
『肝つぶし』 千朝
『鹿政談』 南光
沢山のご来場、心より御礼申し上げます(^人^)
ちなみに、我が家のお雑煮は、元日が妻の実家(京都)に合わせて白味噌仕立て、二日目が米朝宅で続けていたお澄まし仕立て。どちらも美味です(^o^)/