2017.10.31 《赤澤一響さん出演 @ KBS京都ラジオ》

毎週水曜日、夕方5時半から始まる「本日、米團治日和。」──。

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今回のゲストは書家の赤澤一響さん。

少年の頃、船の設計士になりたかった赤澤さんは、ふとしたことから“人生”を模索し始め、京都のお寺巡りに没頭します。

臨済宗妙心寺派の円通寺のお坊さんの生きざまに魅せられ、弟子入り。花園大学に通いながら「書」に専念されるようになりました。

1031②

私は数年前に赤澤一響さんと知り合い、軽妙洒脱な喋り方に惹かれ、昨年は一響さんの個展で落語を演ずるまでに至った間柄なのです。

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スタジオでは禅問答のような形で書道談義に花が咲きました( ^-^)(^^)/

「一響さんは書家とお呼びしたらええのかな。それとも書道家と言うたほうがよろしいか」
「どっちも違います」
「ほな、どう言うたらよろしい?」
「適当に字ィ書いてるおっちゃん」
「なんでんねん、それ?」
「今、日本に書家と呼べる人って、居てへんのやないかと思うんです。つまり、“書”で飯喰えてる人。落語家さんは落語で飯喰えてるじゃないですか。でも、書そのものでご飯が食べられる人は皆無じゃないでしょうか」
「そう言うたら…そうかもしれませんね」
「画壇には画商がいて、画家の値打ちを伝えてくれるシステムがあるけれど、書道の世界にはそれがありません。タレントや歴史的人物の字なら売れるけれど、作品そのものに対価を払うという感覚は生まれていないのです」

そう仰っしゃる一響さんの字は躍動感に満ち溢れており、まさに書家の王道を歩んでおられるように思うのですが。

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今年も今月11日(土)と12日(日)に東本願寺の飛地境内地である渉成園(枳殻亭)にて「響墨展」を開催されます。

一響さんとの軽くて深い話は、1日(水)と8日(水)に放送される予定。お楽しみに!